森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#121 【アガチス】 Agathis ナンヨウスギ科・針葉樹・東南アジア産

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20131122 2 .bmp南洋材といえば、そのほとんどが年輪の不明瞭なラワンに代表されるような広葉樹の木ばかりだと思われている方が多いのですが、種類は少なくとも南洋材の中にも針葉樹の木もあります。しかもその木が決して珍しいものではないというと、意外に思われる方もいらっしゃると思います。それが、「アガチス」です。この木は、フィリピンなどの東南アジアからニューギニア、ニュージーランド、ニューカレドニアニアなど広域に分布しており、分布域が広いため各地でその呼び名も多岐にわたっています

 

20131122 3 .bmpわが国においてもかつては、「南洋杉」や「南洋桂」などの名称で取引されてきた「実績」があります。「杉」や「桂」の名を冠せられる通り、材そのものは軽軟で癖がなく建築、家具、建具分野などで幅広く利用されてきました。なにしろ科名が『ナンヨウスギ科』になのですから、一体どこの国のどんな種類の木なの?と戸惑われるかもしれません。ちなみに南洋材の中で針葉樹というと、このアガチス以外にはマキ科の『ポドカルプス』という木があるぐらいです。

 

20131122 4 .bmp確かに年輪は不明瞭で、ヒノキマツ、スギなどの針葉樹からイメージする趣きは感じられませんし、茶~灰褐色の色合いは一見するとカツラのような雰囲気も漂います。一時は、彫刻の材料や廉価な碁盤や将棋盤として使われた事もあったようなので、皆さんカツラの代替材として意識さえていたのでしょう。ただし、雰囲気は似ていても経年変化で落ち着くというよりも妙なテカリが出たりするので、実際に使ってみると違和感があり使用量が減ったのかもしれません。

 

20131122 5 .bmp昔は弊社でも、何かあれば「とりあえずアガチスで・・・」と言われたぐらい多用してきましたが、なにしろ愛媛は元来輸入広葉樹のルートが細い地域ですので、合板工場の閉鎖や輸入商社の材の絞り込みなどによりアガチスの流通量も激減。弊社では乾燥した材を仕入れしていましたので、乾燥工程による収縮の問題は実感がありませんでしたが、材により色調の差、材質の差は顕著で、乾燥工程により割れや収縮がかなり発生することもあります

 




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