森のかけら | 大五木材


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20140623 1このまま角館に行くつもりでしたが、熊の話題になってので途中下車して、昨日とは打って変わってガラリと変わって別の側面から熊にまつわる話をひとつ。私と同世代の男ならば「」と聞いて思い浮かべるのは、『熊殺し』のウイリー・ウイリアムスではないでしょうか。空手バカ一代に影響され、強さこそが男の証と壁に拳を叩きつけた経験は誰にもあるはず!我々世代は『梶原一騎の洗礼』を受けていて、根性と鍛錬さえあればどんな強敵にも勝てるという精神絶対主義世代。

 

20140623 2そんな空手ブームの少年たちに『力こそが正義』なのだと単純明快な論理を実践で教えてくれたのが、素手で獰猛な熊を殺したという極真会館が送り込んできた刺客ウイリー・ウイリアムスそのひと!活字になった言葉に嘘はないと信じていた純粋な心には、紙面に踊る「熊殺し」やら「史上最強」、「空前絶後」、「人類最強」などの大仰なフレーズがたまらなく心地よい響きで伝わってきたのです。凶暴なハイイログマを素手で倒す男にアントニオ猪木が勝てるはずないではないか!

 

20140623 3その当時、アントニオ猪木もまた少年たちにとって『生ける神話』。決して負けることなどありえない、あってはならない特別な存在だったのです。プロレスと極真、純粋にどちらが強いのかを見てみたい!という全国の格闘技ファンの熱い思いは、ふたりを取りまく拝金主義の「悪いおとな」たちの手によって無残にも打ち砕かれるのです。「熊殺し」の画質の粗いドキュメントフィルムからも、熊がウイリーと戯れているようにしか見えないほのぼのした空気しか伝わらなかったのです。

 

20140623 4やれ熊の牙は抜いたあっただの、鎮静剤を打っていただの、散々な言われようでしたが、ウイリーには嘘はなかったと思います、思いたい。強さが儲かる、金になると分かってしまった事が彼らにとっての悲劇だったのです。それでも熊は熊!2mを超す野生動物(野生ですらなかったとも言われていますが)に鎖なし、檻なしで対峙できる生身の人間がどれだけいるでしょうか?それだけでもウイリーの凄さは揺るがないのですが、私の同世代なら熊の強さ、怖さを知っているはず。

 

20140623 5そう、映画「グリズリー」です!『ジョーズ」の大ヒットを受けてその後大量に製作されたアニマル・パニックものの1つですが、私はテレビ放送で観ました。アメリカの国立公園に巨大なハイイログマが出現するというモノですが、実は観たのはその時一度きり。その後、人気の無い真っ暗な道を通る時に、暗闇から何者かが飛び出すのではないかという不安を増幅させるトラウマとなりました。ただし、子供の頃観て感動した映画は決しておとなになって改めて観直してはいけないという格言があるように(私が作った)、このグリズリーもあえて観ないようにしています。昔、暗闇は本当に漆黒の闇で吸い込まれそうな怖さがありました。神話や伝説が生きにくい時代は殺伐として寂しい・・・では明日はようやく「角館」!




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