森のかけら | 大五木材


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クリといえば、弊社の敷地に植えたクリの木にも青い実がついていました。まだまだ食用になるようなレベルではありませんが、直径100ミリにも満たない小さな木にもしっかり実がついている様子は何とも健気で可愛らしいものです。数年前から実がつき始めたようですが、『桃栗3年柿8年』の言葉通り3年ぐらいかかるもの。気にしていなければあっという間の3年も、まだかまだかと期待して待っていれば長い年月。事務所側に植えたトチには今年も実がつかず・・・。

クリの花が咲いたり、クリの実がつくのは6月頃なので、クリの花は夏の季語とされていますが、クリの実は秋の季語とされています。それで弊社としては、秋の味覚としてより身近でクリを感じられる秋、10月をクリの誕生月に設定しました。つい最近まで白いクリの花が咲いていたと思っていたのにもう実がついていて、木とのつき合いは長いようで短く、短いようで長いものです。まあ、いくらこのクリが大きくなっても伐採して床材にしようとは思いませんが。

中川原商店さんの土場に積み上げられていた大きなクリの原木を思い出すと、弊社のクリの木のなんとつつましいことか!そこで思うのが、クリの木言葉。いくつかあって代表的なものは『公平』ですが、一方で逆説的な『贅沢、豪奢、満足』などの言葉もあります。恐らくそれは、クリのように大きく立派になる木(贅沢、豪奢)は、そこに集まる鳥や虫や周辺の木々たちにも公平であれという意味があるのではないかと思うのです。それは木だけでなくひとの世界でも同じこと

よすがらや 花栗匂う 山の宿』という正岡子規の俳句がありますが、わが愛媛県には岩手のような巨大なクリこそないものの茨城や熊本と並んで食用のクリの産地なのです。なんとその3県だけで、全国の収穫量の約50%を占めるというのです(ちなみに愛媛は1位の熊本の約3分の1の3位)。愛媛は気候が温暖でもともと野山にクリが自生していたこともあり、昔からクリを食用としてきましたが、南予を中心にクリの栽培が本格化するのは明治時代以降のようです。




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