森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE稲村製材所さんの次に向かったのは、協同組合ノルトヴィンさん。昔、この工場が出来た直後に一度お邪魔させていただきましたが、それ以来の訪問です。その当時、完成したばかりの工場の外壁も再塗装され、時間の経過を感じます。それがもう十数年前の頃ですが、木童の木原巌さんに惚れ込み、全国各地の産地工場を見学に行っていました。見るもの聞くもの会う人会う材、どれもが皆新鮮で驚き感動するばかりでした。己の無知と努力不足を恥じてひたすら恐縮するのみ。

 

20140611 2あの頃はとりあえず知ること学ぶことばかりで、会社の将来像など考える余裕もありませんでした。遠くに岩手山を眺めながら、随分遠くまで来たものだと感じていまいした。この仕事に就いた頃は、まさか木材を買うために東北まで来ようとは夢にも考えませんでしたから。そして今また車窓に雄大な岩手山を見ると、まだ若かった自分が精一杯背伸びをしながら走っていた当時を懐かしく思い起こさせてくれました。私にとって何だかそんな遠い懐かしさを感じる原風景です。

 

Exif_JPEG_PICTUREさて、ノルトヴィンさんの工場では、ちょうど納品間近のカラマツのパネリング、フローリングなどの仕上げ作業が慌ただしく行われていました。弊社ではノルトヴィンさんからは、主にクリのフローリングを分けていただいていますが、岩手のカラマツも長野のカラマツに負けず劣らず美しい木目です。今は塗装前なので色合いも淡泊で木目も不明瞭ですが、これにオイルを塗ると材の中に潜んでいた本来のカラマツの色合いが引っ張り出され、飴色の鮮やかな色調に変身します

 

Exif_JPEG_PICTURE枝の多いカラマツの場合、どうしても主力は節のある仕上がりという事になります。時間をかければ無節のカラマツフローリングなども揃うのでしょうが、もともと長野に城岩手にしろ豊富にあるカラマツという森林資源を何とか有効に活用しようとして作られた『出口』がカラマツの内装材と考えるならば、身近にある節ありのカラマツを内装材に使えるレベルに仕上がることこそが本来の姿。私はカラマツの節もこの木独特の個性、キャラクターマークだと考えています。




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