森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

村本さんの見立てによると、欅・桜・水目・桂・朴・栃・ケンポナシ・栗・松・タモ・杉・栓・トネリコ・塩地・樫・木肌・ 楓・ 藤木・榧などがあったそうで、その量たるや総量600㎥!その内、あまりにコンディションが悪過ぎて使い物にならずチップに工場行きになったのが200㎥。隣にあったチップ工場までリフトで300往復!残り400㎥が有価材。その後いろいろ引き合いもあって最終的に在庫になったのが240㎥!それを自ら陣頭指揮に立って作業されたのです。

 

20160622-2好きでなければできませんが好きだけでもできない。その話を聞いたとき、感じたのはそんな途方もない村本社長の決断に文句ひとつ言わずに従って高知にまで来て寝泊りしながら埃にまみれるスタッフがいることの素晴らしさ!ちなみにその倉庫は、材がかなり強引に詰め込まれていて、リフトが使えなかったりと、多くが人力で片づけなければならない状況だったので、スタッフが入れ替わり立ち代わり高知まで泊まり込みで実に三人で延べ165人工もかかったというのです。

 

20160622-3ちなみに人工(ニンク)とは、土木建築関係で作業量を表す言葉で、労働者一人の1日の労働量をもとに、作業に要する延べ人数を算出したもの。この場合は大人が165人分労働したという事!もはや材木屋ではなく土木の一大プロジェクトです!この話を聞いた当時、私は高齢化や人間関係など人(スタッフ)の問題で頭を抱えており、もしこの話を受け入れるだけの体力(資金)があったとしても(現実には無かったのですが)、人の問題でとても対応できる状態ではありませんでした。

 

20160622 4今はそれが随分改善されましたが、当時はそれが出来る村本さんが、スタッフとそれだけの信頼関係を築けている村本さんが、そういう仲間がいるムラモトという会社がとても羨ましく、眩しく見えました。決してお世辞などではなくて、会社のチームワークをこれほど羨ましく思ったことはありませんでした。零細材木屋の木の仕事って、お金だけでは片付かないことが多くて、結局誰かが汗をかかないと収まらないことばかりで、自分が動けない時、動いてくれる仲間が何人いるかが会社の値打ち

 

20160622 5まあ、もしもそんなスタッフが万全だったとしても、私にはこんな無謀ともいえる決断をする力と度胸は私にはありません。だって村本さんは、そのためだけにこの倉庫を買ったのです。写真だといまいち、そのボリューム感が伝わりにくいと思いますが、これが節まみれの一等材のスギ・ヒノキ・マツなどの針葉樹なら金額も分かったものですが、ほとんどがバリバリに乾いた信じられないくらい目込みの広葉樹ばかりなのですから。やはりやりたい事をするにはそれだけの『体力』が必要~!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2016年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
Scroll Up