森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#112 【屋久桧/ヤクヒノキ】 ヒノキ科ヒノキ属・針葉樹・鹿児島産

森のかけら】の日本120種の中でしばらくの間、欠品状態が続いていた『ヤクヒノキ(屋久桧』ですが、このたびようやく補充が出来ました。120種の中に『キソヒノキ(木曽桧)がありながらあえて産地違いの同じ種を入れているのは、神代シリーズを除けば、このヤクヒノキをはじめスギ秋田杉・魚梁瀬杉・屋久杉)、アカマツ赤松・霧島赤松)、ツガ土佐栂・霧島栂)、ヒバ青森ヒバ・能登ヒバ)など数えるほどしかありませんが、それらは産地によって特徴に違いがあるものばかり。

このヤクヒノキは名前からも分かる通り、鹿児島県屋久島の生育するヒノキです。世界遺産にも指定されている『ヤクスギ(屋久杉』に比べるとその知名度は天と地ほどの差があります。実際、商業的にもほとんど流通していないレア中のレアな存在です。私自身も実際に手にするまで(およそ14~15年ほど前に初対面)その存在すらはっきり分かっていませんでした。それが手に入ったのは、狙ったものではなくたまたま九州の業者が展示会に持って来ていたものを、あまり深い考えも無しにノリと勢いで買ったためです。

買おうと思ったのは、それが決して大きなものではなく、大きな節や割れが入っていたため、用材としてというよりも趣味的なコレクションとして。まさかそれがこのような形で世に出ようとは夢にも思いませんでしたが・・・。そのヤクヒノキですが、【森のかけら】を作るまで長い間倉庫の中で埃をかぶっていました。240種のリストを作成する際にその存在を思い出し、少し端を削ってみると、これが信じられないくらい濃厚な香り!これは材木屋の嗜好品に留めておいてはいけないとの思いで世に出すことにしました。

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  その後もその九州のマニアックな業者から幾つかヤクヒノキを仕入れましたが、その方が一線から退かれると弊社にとってヤクヒノキを仕入れるルートが無くなりました。そもそも商業的にもどれぐらい認知されているのかも不明で、その存在を知っている人、実際に扱ったことがある人も少ないのではなかろうかと思います。年輪が緻密すぎるのと、年数が計測出来るような状態の良いものを持っていないため、どれぐらい長命だったのか定かではありませんが、軽く100年は越えている森の長老であることに間違いありません。




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