森のかけら | 大五木材


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さて昨日触れたホルトノキですが、神社で200年も鎮座ましまして人々の暮らしを見守った木ということで、私なりに敬意を払ってはいたものの、ちょっぴり怖いところもありまして、その不安が少しだけ的中。神社の木というのは今までにも何度か扱ってきたことがありますが、何が怖いかといいますと、ご神木や鎮守の木を伐採したというその行為でなはなく(そういう木は朽ちたり枯れたりして危険とか災害で倒れたなど何らかの致し方ない事情があるわけで)、もっと実務的な事です。

それは「」。木に釘が撃ち込まれているケースが多くて、製材中にそれに当たってしまうと鋸の刃が一発でダメになってしまいます。金属探知機で下調べしたりもするものの、大木となると釘が中に取り込まれていたり、錆びていて探知出来ない事も多く、しばしば釘を挽いてしまう事があります。案の定、ホルトノキにも釘が打ち込まれていて(しかも何本も!)、鋸の刃がお釈迦になってしまったと連絡が・・・。部分的な腐食もあって赤身が変質していて、見た目では釘の存在も分からないほど。

そもそもなぜ木に釘が打ち込んであるのかという事ですが、考えられるのは「丑の刻参りの呪い釘」!憎い相手の藁人形を作り、憎い相手へ恨みの念を送りながら、五寸釘を打ち込んでいくというもの。これを7日続けると願いが成就するという。その行為はかなり古くからあるものの、人形を使って相手を呪殺しようというシステムは江戸時代辺りに確立されたとか。果たしてその行為が実際どれほど世間で行われてきたのか知る由もありませんが、業界では「呪い釘」とされ忌み嫌われてきました。

余談ながら今でも「丑の刻の呪い釘」は行われているそうで(神社にその痕跡が残っている)、それは日本の刑法では「呪術では人を殺しても殺人罪に問われない」からだとか。殺意を持ってその行為をしたとしても、科学的な因果関係が証明できないため殺人罪としては捕まらない。ただし、相手にその行為を行ってることを告げるなど、相手に精神的な強い恐怖感を与えたりした場合は脅迫罪が成立することもあるそうで、他にも悪質だと不法侵入罪器物破損罪で捕まる事もあるので、呪い釘はやってはいけません!




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