森のかけら | 大五木材


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弊社としては珍しくこの数日はスギの造作材を加工中。この数年間はこういう造作材については圧倒的に広葉樹が多いので、スギを削るのは久し振り。普段は硬質な広葉樹を削ったり磨いたりしているので、その感覚でスギに接すると、軟らかすぎてつい削りすぎたり磨きすぎたりしてしまいます。ベルトサンダーで仕上げ磨きをするのですが、ホワイトオークハードメープルなどに対応していると、どうしても余計に力を込めているのですが、それだとスギには強すぎ。

ボコンとへこんでしまったりして何度もやり直す始末。例えが分かりにくいかもしれませんが、長時間高速道路に乗っていて一般道に降りると速度感覚が麻痺して、対向車がゆっくり動いているように錯覚しますが、そんな感じでスギってこんなに軟らかかったのかと、感覚を修正するのに少し時間がかかってしまいます。その逆で、針葉樹を長く加工していると、広葉樹の硬さに手こずることになるのですが、最近は広葉樹が多いので力加減の切り替えが難しい。

スギやヒノキなどの針葉樹がどうこういうわけではないのですが、小さいものになればなるほど針葉樹と広葉樹の差が顕著になる気がします。特に戸当たりや見切り材など小さなサイズになると、目の粗い針葉樹の場合、年輪が1,2本しか入らないこともあって、夏目部分が多いので尚更軟らかく、気を付けないと加工中にもすぐに寝てしまう(加工機のローラーの圧に負けてこけてしまう)ので、加工も慎重になります。以前は造作といえばスギ、ヒノキばかりだったのに・・・

今ではスギの鴨居すら1本も在庫していない状況で、昔はあれほど売り余していたのに我がことながら隔世の感。逆にスギの造作に声がかかると困ってしまうことも。スギ、ヒノキと同様にこのあたりでは『造作の雄』であったベイツガウエスタン・ヘムロック)が急速に衰退したこともあって(こちら側が広葉樹を薦めた事もあり)、弊社の周辺では大部分が造作に広葉樹を使っていただくようになりました。ロシアのアカマツも入荷しずらくなってその傾向はますます強く・・・。




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