森のかけら | 大五木材


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まだまだ理想の完成形には程遠いのですが、販売しながら作り込んでいくという体で、とりあえずリニューアルした『端材コーナー』、見切り発車致しました。まだ値札も貼りきれていませんが、とにかく少しでも在庫を減らしていかねば、陳列するスペースすらないという切迫した事情もあります。ゴールデンウイークの休みを利用して更に作り込んで、値札だけでも貼ろうと思っております。背景の木材とかぶって、一体これのどこがどういう風に片付いているの?と思われるかもしれませんが、実際にご来店いただきのけがれなき眼(まなこ)でご覧いただければ、劇的に変わっていることに気づいていただけるはず!

以前から、端材コーナーの奥にある『塗装&磨きスペース』と区切りをつけて、お客さんの動線を確保したかったのですがなかなか出来ずにいました。そのためお客さんは、それが販売用なのか、既に売れてしまっているものなのか、まだ乾燥させていて販売できないものなのか、見分けもつかないという酷い状況でした。そんな状態にも関わらず、ミニジャングルと化した端材の山をかき分けて、埃まみれになりながら「宝物」を掘り出そうと「格闘」する木工ファンの嬉々とした顔を見るにつけ、申し訳ないという気持ちで一杯でした。せめて、服が汚れない端材コーナーに!

まずは恐ろしく低いハードルを設定。というのも今までは、もしかしたらお宝に巡り合えるかもしれないんだから、少々汚れるぐらいの代償は仕方ないですよね的な気持ちがありました。まあ、昔は材木屋の倉庫に木を探しに来られる人って、ほとんどが大工さんか木工マニアのおっさんしかしませんでしたから、埃で汚れるなんて当たり前だと思っていましたから。それが、『木のもの屋・森羅』の販売スペースを作ってから次第に状況が変化。今では女性の木フェチの方や学生さんたちがおもちゃの流れで端材も見に来られるようになってきました。そんな方は埃や塵などものともせず倉庫を探索されますがさすがにこちらが心苦しい・・・

日々忙しいんで長い休みでもないと片付けなんか出来んわ!と公言していましたが、言い訳できないような長い休みが現実のものとなりましたので、遂に山動く!まずは平成時代中にあらかた整理をして、令和時代には仕上げるつもりで動いております。本格的に片付けすると、【森のかけら】用に探していたような木や、昔加工した材が発掘されたりと、思わぬ出会いににんまりしつつ、減らさねば並べる事も出来ない現実に直面し、連休中も5/1と5/2は端材販売を実施することにしました。多分3日も4日も倉庫整理に追われていると思います。本格稼働の7日からの令和新時代は、片付いた端材コーナーでお会いしましょう~!!

5/1(水)、5/2(木)の両日は、10:00~17:00まで倉庫開けてます。端材コーナーまだまだ整理中ですが販売もしております。なお両日、通常の現場配達等は行っておりません。

 




最近よくご来店いただく若いカップル。いずれ大好きな木工の世界で生きていきたいという事で、おふたりで仲良く楽しそうに端材を物色されます。少し硬めで色味の濃い材を探していたようで、それで何を作られるつもりなのかと訊ねたら、ナイフの柄にしたいとの事。それならばとお薦めしたのが、弊社の誇る強烈個性軍団サッチーネパープルハートレースウッド。こんなの見たことない~!と、期待通りの反応を示して喜んで買っていただきました。最近、こんな感じで新規の一般の木工愛好家の方のご来店が増えております。

それから数日して再びそのカップルがご来店。前回買った材でこんなのが出来ましたよと見せていただいたのがこちら。これだけだと刃がついていないので分かりにくいかもしれませんが、ボルトを外して刃を中に仕込みます。かっちょいい~!ナイフやら刃物に疎いので詳しい事は分からないのですが、シルヴェスター・スタローンが『ランボー』で使っていたようなサバイバルナイフであることは分かります。実際に握らせてもらいましたが、これなら私でも『怒りの脱出』が出来そう!いつもの銘木も、こうして見ると別物のように見えます。

日頃から『新しい森の出口を探す!』なんて大仰な事を言っているのですが、悠久の歴史の中で試行錯誤を繰り返し、それぞれの分野の中で最適材を見出してきた先人たちの「見落とし」なんて、なかなかあるものではありません。まったく新しい出口というよりは、小さな出口を少しだけ広げる(流通や価格等の問題であまり試されていなかった材を試すとか)ことに自分がいかに関われるかという事が現実的だと思います。ナイフだっていろいろな木で作られていて、こういう銘木ナイフだって存在していると思います。要はいかにそこに大五木材が関わっていけるか。

今後建築材料としての木材が飛躍的に伸びていくことは考えにくいし、もしそうなったとしてもそこは魑魅魍魎のレッドオーシャン。スーパーニッチの材木屋が進む道はそこではなく、小さな離れ小島のブルーオーシャン。小さいながらもキラリト個性が光る木のものづくり世界こそが、スーパーニッチの生きる道。人も踏み込まないような世界だからこそ、まだ見ぬ恐ろしい獣たちと戦うためにもこんな切れ味鋭いサバイバルナイフが必需品となるのです。スタローン、銘木ナイフでもう一回老骨に鞭打って戦場に赴いてもらえないかしら。

 




弊社の小さな倉庫ですが、その倉庫には溢れんばかりの木材が詰まっています。既に溢れているという指摘もありますが、私的にはまだ隙間はある!なのですが。ところで、右の写真の中で、並べてある木材に青色や緑色の小さな紙切れが貼りつけられているのが分かると思いますが、これは弊社の値札です。いままでにいろいろな方法で値札を付けてきましたが、風で飛んだり、動かしたら擦れて破れたり、外の差し掛け屋根だと紫外線で文字が読めなくなったり、試行錯誤の末、色紙に書いて水糊で貼りつけるという現在のアナログスタイルに落ち着きました。

木材の場合というか弊社の場合位、木材が「増殖」してしまうので、在庫のすべての木に値札を付けるとなるととんでもない事になってしまいます。どういうことかというと、耳付きに一枚板があったとして、現場からの注文に応じて必要サイスにカットしたとします。それで残った分が在庫になったり、数本で束になっていたものが、束をバラシて売った場合、残りが在庫になったり、そうやって1つの木が数個にも分かれていくのです。小さなものは「端材コーナー」に移籍するものもあります。価格も大切ですが、多樹種を扱っているので樹種名を明確にしておくというのも大事なことなのです。

特に最近、個人の方のご来増えているので、私が会社に居ない時の事も考えて、なるべく値札を付けておくようにしています。この1,2年でかなり値札を付けたつもりです。あまり細かい分類をすると面倒くさくなって続けられなさそうなので、シンプルに国産材は緑色外国産材は青色集成材などの加工品は黄色売約品品はピンクとしました。端材コーナーは白シール。全部の木に値札をつける!と宣言したら、今までを知るスタッフには出来っこないと笑われましたが、今回はどうにか継続出来ていて、自分の感覚だと在庫の70%ぐらいには値札は付けられたのではないかと思っています。

それでも、飛び込みでやって来られる一般の方は倉庫の奥の方から値札の付いていない木を引っ張り出して来て値段を尋ねられる。そういう木って、古くて台帳で番号が確認できてなっかり、値段の付け方が難しいから後回しにしようと思ったもので、決してお薦め品でも無いので、他の木の陰に隠すように置いていたものです。もうわざわざそういう値札の付いていない木を狙って探してるとしか思えない(笑)。いや、後回しにしようという私の心の隙間に落ちた木が、悔しくて、そういう時に目立つようなオーラを発しているのかもしれません。名前があるってもの凄く大事なことだと改めて感じるます

 




そこから、まだ持っていそう製材所や問屋さんに手当たり次第連絡したもののどこにも無い!そして遂に弊社の『ロシアンラーチのかけら』も底を尽き、それから今日まで長い期間にわたって再会することがなかったのです。そしたら数か月前のこと、金沢の㈱ムラモトの営業の水野斉から、もしかしたらあるかもとの連絡がありました。さすがは業界有数の変態さん、マニアックなネットワークをお持ちです。水野君のお陰で数年ぶりにロシアのカラマツと感動の再会を果たすこととなりました。いや、正確に言えば、「数年ぶりにロシアのカラマツの野縁と感動の再会をした」のです。

というのも、ロシアカラマツロスト期間中もロシアカラマツのフローリングやパネリングなどは通常通り入荷していました。それを見ながら、あと数センチ厚ければと臍を噛んだものです。それはともかくこうして再会できたのは水野君のお陰。持つべきは変態友!入手できたとはいえ、生材ですのでこれからじっくり乾燥させてから加工しますので、【森のかけら】にロシアンラーチが復活するのにはもう少し時間がかかります。しかしこれからは第二、第三のロシアンラーチが出てくるのは間違いない。そこで頼りになるのは水野君のような変態仲間。【森のかけら】の半分は、マニアックな材木仲間の思いやりで出来ています

カラマツという木そのものについて言うと、数年前に初めて愛媛にもカラマツが生えているのを知ったぐらいで自生していることを知ったぐらいで、愛媛においてはカラマツはほぼ認知されていない木でした。10数年前に木童さんと出会い、長野県産のカラマツに出会い、経年変化で飴色に変化していく姿に魅了されました。それから5,6年ぐらいしてからフリーリングやパネリングとしてロシア産のカラマツを知ることになります。調べてみると、北洋材の基地と呼ばれた富山県では、昭和和30年に初めて北洋材を輸入されたようです。もっとも早くロシア材(当時はソ連)を輸入したのは静岡県の清水港

最初の富山の入荷量は約4千m3。その後、富山新港が新たに整備されたことなどから、ロシア材の輸入量は大幅に増加して、昭和48年には180万m3を越えるほどになったようです。なので東日本においては昔から馴染みがあった樹種だと思いますが、運賃の問題もあって、瀬戸内海が橋で繋がるまでは四国にはほとんど入って来ませんでした。初めてカラマツを見た時は、節の大きさこそ小さいモノの、どんだけ節のある木やねん!って印象でした。それはお客さんも同様で、カラマツを認知してもらうまでに随分時間がかかりました。今でも初めてカラマツを使っていただいた現場の事は経緯も含めてよく覚えています。

何はともあれ、しばらくの間「欠品」していたロシアンラーチのかけらが補充された事はありがたい。ときどき、【森のかけら】をコンプリートしたいという猛者が現れるのですが、そのたびに「申し訳ないのですが、ロシアンラーチだけは入荷見込みが無くて・・・」とお断りを入れるのが辛かったのですが、ようやくそれからも解放されます。世界の240種はこれで、供給不安のある木はあと数本になりました。いずれそんな木たちにも、「あなたが失った木はこれではないですか?」なんて樹神(水野君?)が湖から現れるのではないかと妄想の日々。

 




野縁などの羽柄材として四国でも流通していたロシア産のカラマツですが、今から10年ほど前にロシア政府による伐採規制や関税の不条理ともいえる極端な引き上げなどもあり、富山の北洋材製材は急速に縮小することになりました。ロシアカラマツに限った事ではありませんが、人気を博していた木も手に入らなくなると市場はひと時の混乱はあるものの、すぐに代替材が現れて、しばらくすると何事もなかったかのように落ち着きを取り戻します。流通における「復元能力」は、元の材が嫉妬してしまうぐらいに逞しいのです。

北洋材の供給基地であった富山から物流、情報ともに遠く離れたいたこともあり、ロシアの関税引き上げの話は伝わっていたものの、それほど大した事にならないのではと高をくくったいた部分がありました。じわじわと単価が上がって、多少は供給量が減るのでは、ぐらいの楽観的な見通しでいたのですが、現実はロシア材製材工場がロシア材から全面撤退するという厳しいものでした。ロシア材の入荷がストップしても少しは市場にストックがあったものの、やがてその波紋は愛媛にまで伝わり、ひとつの樹種の「終焉」をはからずも体験することとなったのです。

その後、ロシアカラマツに代わる樹種が登場して市場は何事も無かったかのように落ち着きを取り戻したのは上述した通りですが、私にとっては大きな心配が残りました。【森のかけら】の『ロシアンラーチ』が入手出来なくなるのでは?!それでもわずか35㎜の角材の事ですから、4mの40×40㎜材が1本でもあればそれだけで100個ぐらいは取れますので、いくら何でもそれぐらいならどうにかなるかと思っていたのが甘かった!ロシア材から撤退した時にある程度まとめてもらっておけばよかったのですが、その時にはまだかけらのストックが多少あったので油断してしまいました。

それからしばらく経って、弊社のロシアンラーチのかけらが底を尽きそうになったので、富山に連絡してみると、北洋材基地からロシアカラマツはすっかり消えてしまったと!造作材や銘木的なモノであれば、入荷が途絶えたとしてもむしろ在庫として持っておく方が価値が高まるぐらいで、供給が減ったといってもあるところにはあるものなんです。ところがロシアのカラマツは、汎用性の高いいわゆる羽柄材(野縁など)であったため、あえてストックする意味もなく、むしろ品質が劣化しないうちに売り切ってしまえという事になったのだと思います。続く・・・




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