森のかけら | 大五木材


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今日はでも樹種名のネズミではなくて、モチーフとしてのネズミの話。新築の家から和室の続き間というものが姿を消してしまって久しいのですが、かつてはそこで主役を張っていた木たちはすっかり出番を失ってしまいました。床の間の消失により、床柱や落とし掛け、床框、地板、違い棚などの床の間材はもとより、和室の意匠を支えて来た装飾材たち。その中には和室の格式の象徴でもあった『彫刻欄間』もあります。その図柄には松竹梅近江八景、富士山、などめでたいものが選ばれますが、動物を扱ったものも少なくありません。

例えば松に鷹とか白波と兎、花鳥風月など動物がモチーフになったもの多く、私は風景よりも動物の図柄が好きでした。20数年前頃は、わざわざ鹿児島からトラックに数1本もの彫刻を積んで銘木屋さんが行商に来てました。まだまだ景気も良くて、和室の家には欠かせないものだったので、折角来たのなら手頃なものを2つ3つもらったおこうかなんて仕入れていた、まあ余裕のある時代でした。その後急速に景気は悪化して、欄間も売れなくなっていきます。それに伴い仕入れも控えたので幸いにも大量の欄間が売れ残ることは避けられました。

当時は展示会で、屋久杉を使った1本100万円!なんて超高額な値段がつくような豪華絢爛な欄間もありましたが、弊社が仕入れていてのは図柄重視(木材同様にあまりひとが手を出さないようなレアなもの)だったので、もともと高額なものは買っていませんでした。それもほぼ売り切ったのですが、まだ数本残っていて、そのうちの1つがこちらの『財運鼠』という欄間。沢山の鼠たちがお宝を運んでいるという縁起がよくて珍しい図柄で、それだけで飛びついて仕入れました。それから20数年の月日が流れました・・・

今までにも何度か声はかかったものの、なぜだか最終的にまとまらず今まで事務所の壁でわれわれを見守ってきてくれました。鼠年の今まで残ったのもなにかの縁と思います、と書いて気づきましたが、12年前の鼠年にもそういえばあったような(笑)。通常の和室の続き間に使うという機会はほぼ無いだろうと思いますが、彫刻欄間も他の木と同様に『別の出口』に目を向ければまだまだ歓迎してくれる場面はあると思います。店舗の室内装飾の1つにしたり、デザインとして取り入れてもらえれば楽しめるのではないでしょうか

実は昨年にもお声がかかってもう少しで売れそうだったのですが、今年の干支が鼠だったので、もうここまで来たなら鼠年のネタにするので残ってくれ~!という願いが通じたのかしっかり売れ残りました(笑)。こうして無事その役目も務めも果たしてくれましたので、これからは心置きなく販売することが出来ます!欄間として考えるから使い道を悩むので、鼠年にあやかって新しい年に福を呼び込む開運、商売繁盛の縁起物、厄除けと考えれば案外需要があるかも!?彫刻欄間という日本独自の素晴らしい文化と技術、なんらかの形で後世に伝えられたらいいのですが・・・

彫刻欄間〔財運鼠〕杉  6尺×1寸5分×2枚組  木枠無し 現品限り



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