森のかけら | 大五木材


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少し前の話になりますが、ダイヤモンド社から発刊されたある本が話題になり私も購入しました。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学び、上野動物園の動物解説員を経て東京動物園協会評議員の今泉忠明さん監修、図鑑制作者でゲネブ砂漠でハイラックスの調査に従事した丸山貴史さん著の『わけあって絶滅しました。』とその続編『続・わけあって絶滅しました』の2冊。本屋でパラパラとページをめくってすぐに購入を決意。「世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑」のサブタイトルに偽りなし!

面白い!面白すぎる!大ヒットしたので読まれた方も多いと思いますし、そのタイトルがすべてを言い表しているので内容を説明するまでもないと思いますが、要するにさまざまな理由で絶滅してしまった生き物たちの図鑑です。それを進化の過程でうまく環境に適合できずに滅びた「自然絶滅」と、人間が絶滅させてしまった「人為絶命」、いわば愉快な絶命と悲しい絶命に分けて書かれているのですが、その書き出しからして言葉選びが絶妙。見開き2ページで超シンプルに解説している文体も自由奔放で縦横無尽!

一人称あり三人称あり、日記体あれば詩体あり、レポート風なのもあれば質問形式もありと自由自在なスタイルも大好き!本格的な図鑑を求められる方には邪道・外道に映るかもしれませんが、私は分野こそ違えど、目指す方向性を明るく照らしてくれた希望の灯りに見えました。一読すればふざけた文体に思えますが、こういう変化球って相当に精通したいなければ投げられるものではありません。机の上だけで論文の研究を重ねる学者先生からは決して出てこない発想と書きっぷりに惚れ惚れします!短い言葉に込められたセンスオブワンダー!

漫画チックなイラストのタッチも絶妙で文体とピッタリはまります。一方で「この本のオツな楽しみ方」として生息年代や基本データなども記載されていて、ただのおふざけ図鑑ではないところも深いし、絶滅した生き物たちに対する「こうすりゃよかった」のワンポイントアドバイスも辛辣で深い。何度も何度も読み返しています。自分にはこんな文才も知識もないけれど、いつの日か本を出せるものならこういう分野を目指したいと思ったいたものがそのまま形になっていて、ただただ憧れるばかり。

邪道・外道の道を往く者として後世に少しばかりでもその爪痕を残したいならば、誰もが使うような当たり前の表現や言い回しで木を語ってはいけないと思ってはいるのです。実際に触れて加工した感覚をもっと自分らしい言葉で伝えないと意味がない。材木屋というものさしで計りたいとは考えているものの、そのものさしが定まっていないのが問題。それぞれの木への思いをシンプルにぎゅっと凝縮しておもしろく表現するって笑いのセンスも求められる高等技術。かけらの目指す最終到達点は見えたが、あまりに高くて遠い💦




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