森のかけら | 大五木材


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更にモデルハウスの探索は続きます。内装材というわけではありませんが、家の中で使われる生活用品についても木の適性が具体的な形で示されています。台所にはヤナギのまな板。まな板として有名なのは、イチョウですが、まな板御三家と呼ばれるのは『イチョウホオ、ヤナギ』。いずれも刃物との相性がよく、刃あたりがいいので木屑が出ない、耐水性がある、弾力があるなどの特徴がまな板に適した素材だという事です。ヤナギの木についてはいずれまた改めて触れます。

 

水に強い事がまな板の適性の1つでもありますが、その特徴を利用して洗面台のカウンターにはイチョウの耳付きの一枚板が使われています。そのように適材適所にふんだんに木が使われているものの、決して奇をてらったりした唐突な使い方をされているわけではないので、なぜこの木をこの場所に使っているのかという背景を話さねば、一般の方にはその材でなければならない理由が分からないかもしれないほどさり気ない使い方。こういうこだわり方が心憎いばかりです。

 

心無い人の中には、そこまでこだわったって誰にも分からないじゃないかと言う人もいらっしゃるかもしれませんが、分かりやすいところにだけプロの仕事があるわけではありません。説明を聞いて知るこだわりというものもあります。そんなところにも工夫や配慮があるのかと改めてプロのものづくりの矜持に感心することもあります。特に壁で隠れてしまう家の構造部分にはそういう大工さんのこだわりって随所にあるものなのです。そういうわけでこちらのタオル掛けもイチョウ

 

王道を行かれる大手の材木屋では味わえないような、重箱の隅を突くようなフェチな木へのこだわりが楽しめるのも零細材木店の特権。そしてそれを受け入れてくださる工務店がいるという事が なによりもありがたいこと。ただ自己満足だけで終わってしまっては、木のファンを広めていくことも出来ませんし、何よりも木にも申し訳ない。こういう事を言うと必ず、それでは万人の心を掴めないなんて王道論を展開する輩が出てきますが、残念ながらここは王道ではなく、森のあぜ道ですから




20150625 1北舞子のモデルハウス内部にご案内いただきました。まず玄関を入るとシューズボックスの上の壁面に使われているクスノキの板が目に飛び込んできます。敢えて大きな節のあるクスを使われていますが、ちょうどその板の前に家の形の置物が置いてあるので、見る角度によってはそのクスノキがあたかも雲もように、あるいは異次元の巨大な惑星のようにも見えます。クスノキの節の周辺に現れる独特の縮み杢がオモシロイ雰囲気を醸し出して、絵画的な演出にひと役買っています

 

靴を脱いで中に入ると玄関を入って驚ろくのは、床に貼られた幅6寸のヒノキの幅広の縁甲板。これだけのモノになるとフローリングなんて言葉で通常のユニフィンガーと混同してしまうのは失礼になるレベル。このヒノキをはじめ、使用されている材の多くは鳥取県の製材所から手配されたそうですが、実に立派なものばかりでこのヒノキもほとんど節のない幅広の一枚板。さぞかし良質の原木から製材された事でしょう。これだけ幅広のヒノキの床、そう滅多に見られるものではありません。

 

リビングにも全面この幅広の縁甲板が貼られています。驚くべきはデッキにも同じ幅の一枚板のヒノキが貼られていて、床がそのまま外にまでつながっているような感覚で室内が広く感じられます。ヒノキは床材だけでなく格子なども使われています。そのリビングの一角にあるのが、力強い生節を持つ赤身の耳付きのスギのカウンター。当然こちらも一枚板!足元が落ちていて、床暖房が施され掘りごたつ式に足を入れてそのままテーブルとしても使えるように配慮されています。

 

20150625 4近づいてよく見れば年輪幅が凄まじく狭くて赤身も濃さと艶っぽさも半端ありません!聞けば『天スギ』ということでそれも納得。天スギというのは、人間が植林して育てた木では無く、自然界で実生(みしょう/種子から成長して発芽する事)で逞しく育った天然林の事で、スギに限らずヒノキやマツなど圧倒的に人工林が多い針葉樹に対して、人工林と区別する意味で頭に『』という漢字を付けて『天桧(てんぴ)』とか『天唐(てんから/天然カラマツ)』などと呼びます。天杉威風堂々。




昨日の台湾に続いて海外ネタでもうひとつ。今年の2月に松山市内にオープンしたイタリア料理店『IL Banco(イルバンコ)』さんを手掛けられた手掛けられたグローブコンペティション山田徹さん、もうひとつの顔(まだまだ他にも多彩な顔をお持ちですが・・・)はモータースポーツ競技の主催者。生憎私が車というものにほとんど興味がなくて疎いので、カーマニアや方などにはもどかしいと思います。ご興味のある方は山田さんのブログなどからその全容を探っていただきたいのですが。

山田さんは、愛媛県松山市に拠点を置くモータースポーツ競技団体エスエスイーアール・オーガニゼーション(略してSSER)の代表もされていて、1995年からモンゴル国内で二輪・四輪自動車を使用するラリー競技会を開催されています。一時中断されていた事もあったそうですが、2005年からは再開され現在も続けられています。日本に本拠地を置く団体がモンゴル国内で行われるラリーを主催するのはこのSSERが唯一という事で、その道に方々にはとっても有名な話。日本人が主催者という事で、日本からも多くの参加者がエントリーされていて、マニア垂涎の有名な方もいらっしゃるらそうです。これを書いていて、木の中でも杢目がどうの、バラ科のローズがどうのとマニアックな話をしている自分たちをポカーンと眺める「木に興味の無い方」の気持ちが少しは分かった気が・・・

さてそんな車に疎い私ですが、木にちなんだものであれば大歓迎!今回その山田さんからモモンゴルラリーで入賞者に授与される表彰楯を木で作ってほしいとのありがたいご注文をいただきました。ラリーにはいろいろな部門があるらしく、表彰楯の数も結構なもの。しかも薄~い木では無く肉厚のしっかりしたものを、という事でしたので私も調子に乗ってまな板ぐらい厚めのものでも揃いますよと言ったらそのまま採用~。という事で、国産のクリを使った木取りさせていただく事に。

広葉樹には『導管』といって水分の通路となる円筒形の細胞があるのですが、その配列によって大きく3つのグループに分類されます。樹齢に沿って環状に並んでいる環孔材 』(かんこうざい)、ケヤキなど。道管の配列が不規則な散孔材 』(さんこうざい)、サクラなど。導管は中心から放射状に並んでいる 放射孔材 (ほうしゃこうざい)、カシなど。その中でクリは環孔材にあたり、触ると分かりますが環孔材のような滑らかさはありません。

最終的にはレーザーで文字を彫るという事でしたので少し心配もありましたが、それでもあえてクリをご提案させていただいたのは、丁度適した材があったという事以上に、誰にも理解されずとも、モンゴルから遠く離れた日本で車に疎い材木屋なりに考えた事・・クリの木言葉は『公平』縄文時代より日本人と深く繋がり、枕木などに使われ風雪に耐えるクリこそが、過酷で危険なモンゴル砂漠のラリーに挑んだチャレンジスピリットを讃える表彰楯に相応しい木である。参加した誰もが勝者であり仲間であるとの、思いを込めて!




SOL ET LUNA』さんで作らせていただいた『森のかけらフレーム』の話の続きです。実は今までにもこういう風に、森のかけらをフレームにいれたまま壁に飾りたいので、専用のフレームを作って欲しいという要望は何度かあって、そのうち数台は実際にフレームを作らせていただきました。ただしそれは、【森のかけら】を購入された個人の方が、購入したフレームに入れて壁に飾りたいというご要望にオーダーメイドで応えたもので、ここまで大きなサイズのものではありませんでした。

 

20150614 2当サイトの『商品紹介』コーナーの中の【森のかけら】のトップ画像に、16×16=256個のかけらを収めた桐製のフレームをアップしていますが、これはかなり初期段階に事務所での展示用に作ったものです。オーダーでフレームを作って欲しいと言われる方の多くは、この画像をご覧になってのものです。ただしこちらのフレームは傾けて事務所に展示する目的だけで作ったので、販売しているわけではありません。制作すると結構な価格となるため売れるなどとは思ってもいませんでした。

 

今回の『SOL ET LUNA』さんのご注文もこのイメージで少しだけ形状をアレンジしたのです。一時は全国各地から同様の問い合わせが相次ぎ、いっそのことこのフレームも商品化してみようかと考えた事もあったのですが、器具を使って壁にかけるとか、壁に斜めにもたらせるとか、それぞれの方がどういう状況で飾るのかを考えると裏面とかの細工をどうするかで躊躇して商品化には至りませんでした。しかし、今回ご依頼を受けて現場で工事をするとかつての思いが再燃!

 

20150614 4弊社では、ただ壁にもたらせかけているだけなのですが、それだと衝撃でかけらが落下するのではなどと心配もしていて、それがフレームを作るうえでの『ためらい』ともなっていたのですが、考えてみれば今まで地震とかでも落下した事はありません。また、その方法でもいいとか、壁に掛ける方法は自分で考えるから専用フレームを作ってという声に背中を押され、遂に『かけら専用フレーム』制作を決断!【森のかけら】の日本100と世界100とプレミア36をすべて揃えたとしても236種(一部重複あり)で、正方形で考えた場合何段×何段の大きさにするのかなど決めなければならない事は幾つかあるものの、商品化するという方向で話が進んでいます。販売開始はまだ先の事になりそうですが、コレクターの皆さんお楽しみにお待ちください!実物をご覧になりたい方は、是非『SOL ET LUNA』(愛媛県松山市二番町4-2-14 永井ビル1階)さんへ足をお運びください。




今年の3月に松山市二番町にオープンした素敵なカフェ&バー『SOL ET LUNA(ソール・エト・ルーナ)』さん。ご縁があってその店内に総数289個に及ぶフレーム入りの『森のかけら』の飾っていただきました。縦17列×横17段のかなり大きなものです。フレームはこれだけのかけらを収めるためのオリジナルの特別仕様で、ブラック・ウォールナットで製作しました。壁面に垂直に固定して飾るため、落下しないように1個1個接着剤でフレームに固定してあります。

 

フレームを作ってくれたのは勿論、私の懐刀・ZEN FURNITURE善家雅智。現場でそのフレームにかけらを貼り付ける作業は私がしたのですが、正確に並べられるようにと善家君が薄いスペーサーを作ってくれました。接着させる際に1個1個その数ミリのスペーサーを差し込んで微妙にフレームから浮いた状態で固定化させます。左の画像でかけらからつき出しているのが、そのスペーサーがまだ残った状態の施行中のもの。乾燥後にスペーサーは抜き取ります。

 

 総数289個のかけらをどういうバランスで配置するかは私に一任されましたので、現場で数個仮り置きしては少し離れたところから眺めて、色彩のバランスを見ながら調整していきまいた。普通に【森のかけら】を240個並べると圧倒的に淡い茶褐色のモノと黄白色系のモノが多いのですが(特に日本の場合は更にその傾向が強くなります)、店舗であるという事を考えて樹種のかぶりはあっても濃い黒系~濃茶褐色系のモノを多用してシックな雰囲気に仕上げてみました!

 

今回はコレクションというよりも店の装飾灯的な意味合いが強かったので、日本と世界のかけら混ぜこぜで樹種も重複して今う。それを店内の中の一番いい場所に飾らせていただきありがたい限りです!店名の『SOL ET LUNA』というのは「太陽と月」という意味で、昼間はカフェ、夜はバーと別々の灯りの下で様々なおとなの物語が紡がれていくことでしょう。このかけら達がそんな会話を弾ませるマストアイテムになって少しでもお店に貢献できる事がご恩返しだと思っています。カフェ&バーのお店に初登場した【かけら】たちのこれからの活躍とお店のご商売繁盛を祈念しております。フレームそのものについては明日補足致します。

SOL ET LUNA・・・愛媛県松山市二番町4-2-14 永井ビル1階 http://www.e-komachi.com/web/gourmet/detail.asp?tnid=43029




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