森のかけら | 大五木材


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あけましておめでとうございます。昨日あんな事書いたら今日はキッチリ雪です。といっても積もるほどではありません。やっぱ冬は寒いほうがしっくりきますね。松山では雪が積もることはほとんどないので雪の心配はないのですが、普段気にしない事でもこういう時には気になるものです。会社の入り口の傍らに1本の桐が生えています。誰が植えたわけではなくて、鳥が種でも運んで来て自然発芽したものだと思います。ほっておいたらいつの間にか人の高さほどになり、やがて会社と平行して通っている電線を邪魔するくらいに大きくなりました。さすがにこれはまずいということで根元からバッサリ伐りました。

桐の生命力は素晴らしいものがあります!昨年、気がつくとまた伸び始めあっという間に人の高さに・・・!上の画像左から1週間後が右の画像です。木製のプランターまるまる1個分伸びているのが分かりますか?そんな桐も今は更に大きくなって半年足らずで6mを越えました。もう既に会社の看板は見えません。もうすぐ会社の屋根を越えてしまいそうです。ひょろひょろ伸びていますが桐はしなやかな木で、この寒さにもじっと耐えていることでしょう。

桐には『娘が生まれたら庭に桐の木を植えなさい』という諺があります。桐は成長が早く娘が生まれた頃に庭に桐を植えたら、娘がお年頃になって結婚する頃には、立派な木に成長しているので、その木で嫁入りタンスを作って娘に持たしなさいという意味です。しかしこの諺の本当の真意は、桐はとても軽軟で燃えやすいのですが火がつくと表面が炭化して中身が燃えにくく、少しのボヤ程度なら親からもらった大切な着物とかを取り出せるということではないでしょうか。

桐はエコロジカルな木というだけではなく、しなやかな木でもあります。弊社も昨年はいろいろな意味で『チェンジ』の年でした。愛媛県の「デザイン活用売れるものづくり支援事業」の採択を受けて依頼、色々な方との出会いがあり、特に年の後半は実に内容の濃い充実したものになりました。今までまず出会うことのなかった異業種の方や、頭のとても柔らかい行政の方々、デザイナーや学校関係の方々、多くの刺激を与えていただきました。「森のかけら」もいろいろな方のご協力を得て、カタログやパッケージなど新たに生まれ変わりました。販路も従来とは全く違う分野にも進出出来ました。急激な『チェンジ』に戸惑いもありましたが、むしろ新たな発見や出会いがあり心ときめく1年でもありました!

今後、住宅の着工数も減少の一途でしょうが、といってクラフトの方面に前面的に切り替えるつもりもありません。住宅資材とクラフトを2つの車輪の軸とし、桐のようなしなやかさも身につけ、気がつけば伸びているように陰で日々精進していこうと思っています。どうぞ、本年もよろしくお願い致します。




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