森のかけら | 大五木材


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【森のかけら】は端材を利用して作っていますが、実はそうではない場合もあります。例えば、諸事情で伐採しなければならなくなった庭木や校内木、また道路整備で伐採される街路樹などを利用する場合です。弊社で伐採作業は出来ませんので、業者が伐採した丸太の中から、大きめの丸太を分けてもらいます。

手前が桃(モモ)の木で、奥の横向きなのが百合(ユリ)の木です。これでも直径は400㎜ぐらいはあります。本当は伐採直後に4つ割でもしておくべきなのですが、忙しさにかまけてほっておいたので少し悪くなっています・・・これからチェーンソーで芯を中心に大割します。それから帯鋸で厚み45㎜に小割りしていきます。さらに45X45㎜の角材に挽きます。そうして45㎜角の棒状になったものを天然乾燥させます。

桃と桜が混じっています。板と板の隙間に差し込んで風通しを良くしてこのまま2~3ヶ月放置しておきます。この段階で気をつけなければならないのは、樹種が混ざってしまうことです。桃と梅はよく似ているので、小口に印をつけています。しかし注意はしていても混ざってしまうこともあります。削れば分かりやすいのですが、多少日焼けして汚れもあり、「?」という事もあります。そういう時は加工仕上がり後に判断するしかありません。なるべく似たような木は同時期に加工しないようにはしているのですが、なかなか思うようにはなりません。

 乾かせる板の隙間がなくなったら井桁に組んで乾かせます。一番上のは桜のカッコよく言えばスポルテッドです。スポルテッドとは、雨やカビや細菌などが木に染み込み、それが芸術的な独特の模様を作り出している木材のことです。栃などの白太部分に出来ることが多く、その柄を好む愛好家もいます。そう考えれば面白い価値観ですね。木を見る角度はさまざま。木を愛する心もさまざま。

2、3ヶ月してカラカラに乾いた頃を見計らって、加工していきます。板の端材から作る場合は、材も乾いているので40X40㎜ぐらいのサイズに挽いてすぐにでも加工できるのですが、丸太から作る場合は『乾き代(しろ)』を10㎜ぐらいはみておかないと、縮んでしまいます。ウィスキーを作る時の『天使の取り分』みたいなものです。この場合は天然乾燥なので、『太陽の取り分』といったところでしょうか。時にはこうして、端材からではなく丸太そのものから【森のかけら】を作る訳ですが、いずれの場合もコンセプトは、もったいないので余すところなく使うという心掛けです。




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