森のかけら | 大五木材


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cak74jpe今日の愛媛新聞の『四国の力』というコーナーで、【森のかけら】を取り上げていただきました。少し記事の内容が先行していますが(私がそう言ったので・・・)、240種バージョンももうすぐ完成・販売です。以前から何度も何度も、「もうすぐ」で引っ張っていますので、痺(しび)れをきらせた方も多いかもしれませんが、本当にもう完成間近です。解説書の仕上に手間取っています。240種ともなると、通常の業務では使うこともない気も含まれるため、資料や画像すらもなかなか手に入りません。さすがに日本の木の場合は、ほとんどの木の解説本や図鑑が充実しており悩むこともありませんが、外国産、とりわけアフリカとか中南米、東南アジアあたりのメジャーでない木は、簡単には正体がつかめません。あまりイメージ的なことばかり書くと、内容が重複してしまうし、適当な事を書くわけにもいかず、材料は集まったものの解説文が書けずにリストの選考から漏れたものもあります。

しかし、この【森のかけら】を作っていなかったら、こんなに多くの種類の木の事を掘り下げて調べようとは思いもしませんでした。また素材を集める過程で、全国の多くの材木人の方々と交流が生まれました。特定の樹種を製材するメーカーだったら、取り扱いの樹種以外の木に触れたり、出会うことも少ないと思います。幸いにも弊社は、流通小売業という割とニュートラルな存在だったために、身軽に方向転換が出来ました。今でも完全にクラフト製品や家具に舵を切ったわけではなく、流れの様子を見ながら漂っているようなものです。大きな設備投資があるわけでもないので、『』という大きなキーワードでくくれる物は何でも扱って、それに合わせ形態も変えていこうと思っています。

しかしそれも、大きな丸太を挽いて製材品を作り出してもらう『製材工場』がなければ不可能です。製材工場は、住宅や家具、梱包などの原材料を創出する役割なので、なかなか一般の方がその仕事ぶりや内容を理解することは簡単ではありません。大きな素材を扱うため、当然危険も伴うので出入りも制限されたりします。実際に目で見ないと、説明を受けても分かりにくいものだと思います。弊社の【森のかけら】などの最終商品は、直接消費者の手元に届くため、今回のように記事にしていただいたりメディアに取り上げていただくこともあります。しかし、それらの素材を作り出す根本的な仕事が無ければ、最終的な製品もありえない訳で、【森のかけら】などが大きな意味で『木の仕事』の広告塔になれればいいと思います。

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『製材』という仕事は、実際に立ち会ったことがない方にはかなり興奮する場所だと思います。5mも6mもある大きな丸太を、人間の背丈以上もある巨大な鋸が、凄まじい轟音を立てながら一刀両断に挽き割っていく姿は、豪快でまさに『男の仕事』です!皮の付いた丸太が製材され、新鮮な木肌が現れた時、神々しい気持ちになります。初めて観る人は誰でも、「ウオーッ!」と歓声を上げずにはいられません。隣の人の声も聞こえないような凄まじい轟音の中で働く職人さん達の姿を見れば、この木を大切に販売せねば、最後まできっちり使わねばという気持ちになります。

この項、明日に続きます!




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