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本日10月10日は、40数年前の東京オリンピック開催の日。東京五輪が終わって生まれた世代としては、この時期に必ず話題になる『あの時代の熱気』についていけず、もどかしいやら歯がゆいやら・・・。五輪をリアルタイムで知っている、いないで世代間で相当なジェネレーション・ギャップがあるように感じるのですが、もっとも目覚しい高度経済成長の洗礼を受けているので当然の話かもしれませんが。東京五輪リアル体験派と東京五輪画像体験派では、戦前派、戦後派といえば大袈裟かもしれませんが、それぐらい感覚の差があるように思えてなりません。これはリアル体験派の方にはあまり分からない感覚ではないでしょうか。『祭り』を含めた前後の熱気は、当時の日本人のイデオロギーそのものを変えてしまうような大事件だったのでしょう。今回も年配の方々が凄く頑張られたのは、あの時代の熱よ、再び!の感覚があったのかもしれませんね。
2016年のオリンピックでは東京は涙を飲みましたが、こういう物はいろいろな見えざる力(政治力とか)が働くようで、招致方法が正しかったとか間違っていたとかいうレベルではないんでしょう、きっと。東京が落選したという事には関係なく、何だかこれほど透明性のない後味の悪い選定というのも久々に見ました。
もっとも純粋な意味での五輪は、かつて米ソがボイコット合戦をした遠い昔にとっくに死んでしまっていると思いますが・・・。世界陸上とか世界水泳とか、各競技の世界規模の大会がいつもどこかで開催されていて、観る方も過食気味ではないかと思うのは私だけでしょうか。4年に一度のオリンピックもどんどんスピードが縮まってきているように思えてなりません。プロやアマの垣根も曖昧で、商業化ばっかり進んでしまい、テレビの中継時間優先のプログラムを組まされて、完全なドキュメント番組扱いで実際に競技される方にとっては大変迷惑な事だと思います。本人が日の丸を背負って戦いたいという決心や心意気は分かりますが、否応なしにそれを押し付けるメディアの感動過剰演出にも辟易します。もっとシンプルにスポーツを楽しめたらいいのにと思いますが。
今は、別の国で開催していてもそこに居るのと変わらない臨場感で競技が見えますが、私が子供の頃はよその国のお祭りという雰囲気で、リアルタイムというよりは時差で遅れてきた情報を余韻を持って楽しむというようなのんびりしたものだったような気がします。私は母親がよくオリンピックが終わってから発行される朝日グラフを買っていて、緊張感がその場で凍りついたような写真を食い入るように見つめた物です。あのページの薄くてツルッとした質感が、何か特別な物という感覚を今でも掌に残しています。自国でオリンピック開催という大きな夢を持つという事も素晴らしいし、何でも熱意を持つ事に冷めた人間になりたくありませんが、150億円とかいう招致活動費は他国に比べたらまだ少ないという事ですが、お金掛かり過ぎです!多額のお金が動くと、いろいろな物がくっ付いてきますから・・・シンプル・イズ・ベスト、スポーツも【かけら】も!
競技される方は今も昔も大変な苦労だと思います。特に最近は、お家芸の柔道やマラソンなどには、金メダルが何個とか勝手な想定をしてプレッシャーを与え、叶わなければ徹底的に叩きまくるという風潮に晒される分、純粋な競技以外のものとも戦わなければならず、精神的にも過酷なのではと察します。かつて東京五輪のマラソンで銅メダルを獲得し活躍し円谷幸吉選手が、次のメキシコでの過剰な期待や精神的苦悩から自殺されるという事がありましたが、今のメディアの風潮はその悲劇を戒めに出来ていないように思います。円谷選手の遺書はあまりにも悲しすぎます・・・。円谷選手が東京五輪のマラソンで、トラックに2位で戻ってきたものの、「男は後ろを振り向いてはいけない」との父親の戒めを愚直にまで守り通したがゆえ、最後の駆け引きが出来ずに抜かれてしまったというエピソードなどは、私の琴線を激しく刺激するのですが、それだけ素直で真面目な性格ゆえの悲劇だったのでしょう。
私自身、選手の隠された秘話とかそういうエピソードは大好きなのですが、そういう事はそう誰にでもあるものではないと思います。ないからこそ、そこに感動も生まれるのですが、今はそれをメディアが無理やり作り上げ、感動の押し売りをしている、悪く言えば捏造している感があります。そのうちオリンピック選手は気の利いたコメントを言えなければ選びません、なんて時代が来なければいいのですが・・・。
オリンピック競技場の上に覆いかぶる政治力や汚職、贈賄などのドス黒い雲がすっきり綺麗に晴れて、2016年にリオデジャネイロで純粋に競技が楽しめるオリンピックが開催される事を願って、ささやかながら【ブラジルの5かけら】を作って応援させていただきます!以前に【ウッドデッキに使える5かけら】も作ったので、3種もかぶっているのですが、まあ縁起物ということで大目に見てやってください。デッキもそうですが、何と言っても色目の美しさと硬い材面のツルツルした触感はエキゾチックです!
詳しい説明は、『商品紹介』コーナーの『森の5かけら』を覗いてください!
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