森のかけら | 大五木材


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CA343696今日は子供たちの通う小学校の遠足の日。海岸の砂浜で飯盒炊爨(はんごうすいさん)をするのですが、学校から海岸まで全員が徒歩で移動するので、途中にある弊社の前を子供たちがぞろぞろと連なって歩くのが、この時期の風物詩になっています。1年生と6年生では、子供と大人ぐらいの差があり、大人並みの6年生が、1,2年生を引き連れて歩く姿は微笑ましくもあります。上の娘は今、5年生ですが、このコースは昔からお決まりになっているようで、長女が何歳ぐらいから始めたか忘れましたが、遠足の時には、ある彫り物を道路沿いに展示して、子供たちに触ってもらったり楽しんでもらっています。その彫り物というのが、この【カブト虫とクワガタ】です!

CA343692通り道ですから否が応にも目に留まります。子供たちの「すげーっ!」「カブト虫がいる~!」という歓声が楽しみでなりません。みんなペタペタ触って行きます。これを製作したのは、三新機械㈱大成郁生君です。以前に媛木材青年協議会のイベントで実演した物を超廉価で購入させていただきました。今は愛媛を代表するチェーンソーアートの達人です!今だともっとリアルに、ディティールも精密に作るのでしょうが、私はこの時の荒々しいが躍動感と迫力に溢れたこの作品が大好きです。

 

CA343693材はです。チェーンソーアートとの相性は、水分の多い杉が一番合うようです。乾燥すると弾いたり折れたりして細かな細工がしずらいようです。この2匹が1本の丸太から削り出されています。もともとは生地のままでしたが、私が植物性油・オスモカラーで黒く塗装しました。基本的にはクリアー塗装をお勧めしていますが、こと外部となると話は別です。内部の場合の触感、湿度調整力に重きを置きますが、外部の場合は耐候性や退色にも気を配らなければなりませんが、植物性油を使う場合おのずと限界もあります。何を優先して、何を諦めるかを決めて、それに応じた塗料を選択する必要があります。このカブト達も3回塗り重ねています。頃合を見ては、また塗装するつもりですが、それでもいつまでもベストな状態が保持出来る訳ではありません。天然の物が時と共に朽ちていくことを恐れてはいけません。その『覚悟』を持つことこそが、木を使う物の『資格』だと思うのです。

 

この【カブト虫とクワガタ】は当初大人ふたりでも持ち余すぐらい重たかったのですが、乾燥が進み今日持ったところ一人でもどうにかこうにか持つことが出来ました。まだまだしばらくは子供たちを楽しませてくれそうです。やがていつかは朽ちていくのでしょうが、朽ちていく物の中にこそ、本当の美があるのだと思います。




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