森のかけら | 大五木材


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DSCF0132本日は、松山デザイン専門学校で最後の授業です。授業といっても今回は、生徒の皆さんが大五木材に対して、木の物を提案するという形式の模擬プレゼンテーション授業で、私はクライアントという立場で生徒さんのプレゼンに臨ませていただきました。授業は2回目ですが、佐野さん達NPOカコアの『キャラ森の不思議なクリスマス』でもお手伝いしてもらっているので、3回目の学生がほとんどです。最初出会った時は、ジェネレーションギャップに違和感を覚えましたが、今となってはすっかり顔も覚え親近感が湧きます。

DSCF0131佐野先生から出されていた課題は、A4サイズの紙に『自分でデザインした木の物』を分かりやすくまとめ、私に向かってプレゼンするというものでした。学生さんからプレゼンを受けるのは初めての経験で、こちらも少し緊張しました。前回の授業では、私の方から『木の話』をさせていただきました。デザインを学ぶ学校なので、いろいろな素材があり、その1つの素材としての『木』についてという事でした。他の素材に比べて、数値化しにくく、名前も複数の呼び名があったり、(彼らにとっては)案外手に入りにくく、厄介な素材であったかもしれません。

DSCF0137それでも、みんなそれぞれに個性溢れる作品を考えてくれました。前回の授業で喋った事も踏まえて、作品を考えてくれていたりすると嬉しい物です。生徒一人ひとりが登壇して、私に向かって自分の作品をプレゼン開始です。変な材木屋のおっさん相手に戸惑いも恥じらいもあったでしょうが、彼らなりの熱意は充分伝わりました。ホワイトオークの原木を使った『焼酎サーバー』や、相手の年齢と木の年輪に合わせた『メモリーツリー』、焼き杉のレトロな風合いを生かした『ウッドウオレットチェーン』、木の香りを飲む『木ちょこ』などなど、慣れない木という素材相手に真剣に格闘してくれました!

DSCF0136中でも、唯一実物の模型を作ってきてくれた2年生の宮本さんの『木のしるし』は、【森のかけら】の姉妹版とでもいうべき可愛らしさがあり、とても目を引きました。チョコレートのパッケージを意識した包装も気が利いています。L型の木片に紐を通して、好きな所に飾り付けるという物ですが、今の季節ですとクリスマスツリーのオーナメントなどに使えそうです。他の生徒も、名前やエピソードにもこだわり、自分なりに木を掘り下げてくれました。授業とはいえども、将来の大切な経験です。私も真剣に質問させいただきました。これも一種の『木育』だと思います。

DSCF0138実際にこのプレゼンから、商品化するという物ではありませんが、若い彼らの視点はこちらも大いに参考になりました。そして何よりも、20代の彼らがここでデザインを学び、それで身を起こそうと頑張っている、そういう環境を知る事が出来たのはとてもいい経験になりました。2年生は卒業制作の真っ只中で、大変な時期の授業で慌しかったと思いますが、頑張ってください。デザイナーがどうあるべきかは私には分かりませんが、依頼主と共に苦労や喜びを分かち合い、お金や契約を超越した信頼関係を気付けるような『熱いハートのデザイナー』になって欲しいと思います。自分で未来を切り開いていきましょう!




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