森のかけら | 大五木材


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DSCF1314さて、夜は関係者で懇親会が開かれました。『Loopto』もそうですが、異業種の方々と打ち解ける特効薬は何といってもですね、私の場合は。今回該当者は私だけではなかったようです。意外だったのは、まさに酒の肴「瀬戸のアンチョビ」などを作られている山一㈱の杉野社長がお酒を飲めないとの事。え~っ、勿体無い!と、思うのは酒飲みの言い分でしょう。パネルディスカッションで杉山社長が説明されていた開発中の商品などをご持参いただき、皆でご相伴にあずかりました。もうすぐ発売されるアンチョビバターはあっさりしていてとても美味でした!これは必ず売れると思います!

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イメージとは裏腹に(?)デザイナーさんもよくお酒を飲まれます、木材業界並みに・・・いや、それ以上かも!開始早々から日本酒に手が伸びると、銘柄毎に飲み比べ。これおいしいからもう1本と、もう止まりません。飲むほどに酔うほどに赤池所長も饒舌になられて、滅多に聴くことの出来ないような貴重で面白い話をたくさん伺えました。今取り組まれている企画から商品開発の裏話、発売前の秘密のような話まで・・・業種や業態を問わず、実に幅広く壮大で華麗なネットワークで、まさに仕事場は世界!

DSCF1365普通だったら考えられないようなおいしい体験を、役得という事でたっぷりと(喉にも心にも)させていただきました。タオル業界も飲みます!(㊨田中社長)業界がどうというより、ただお酒の好きな人間が集まっただけかもしれませんが・・・。タオルとデザインの話もとても興味深いものがありました。それぞれ業界が違うこともありかなりぶっちゃけた話が伺えました。デザインという物のイメージが一新しました。お酒の力は偉大です!赤池所長のような世界で活躍されるデザイナーの方が、「木」という素材にも高い関心をお持ちだという事は、とても心強い気持ちになりました。

DSCF1374翌日は、地元の3人のアドバイザーの方も加わり、ワークショップ&相談会が開催されました。前席に居並ぶのは、愛媛銀行感性価値創造推進室三宅室長、と同山内さんエスデザインの佐野さんパルスデザインの大内さんブルーマーブルの藤山さん。おお、皆さん『森のかけら』と関わりの深い育ての親の方ばかりではありませんか!それだけでもう何だか私自身が誇らしげな気分になりました。こういう方々と一緒に仕事をさせていただいている喜びを噛み締めました。あ~実に楽しくて実り多き2日間でした。四経局の皆さん本当にお世話になりました。




DSCF1355まずは、赤池学所長㈱ユニバーサルデザイン総合研究所)の基調講演。さすが世界を舞台として活躍されていらっしゃる方の言葉は簡潔で分かりやすいです。自分が好き勝手にしてきた事も、きちんと論理的に解析するとこういうことなのかと理解できました。理屈を知っていて実践することと、知らなくても実践できた事は近いようで全然遠いことです。赤池所長の講演を拝聴して、いちいち頷くことばかり。目の前の霧がスーッと開けたような気分です。お陰で相当ヒントをいただきました!早速、開発中の商品の肉付け、香り付けに使わせていただこうと思っています。

DSCF1325基調講演の隣のブースでは、『第三回キッズデザインコンテスト』の受賞作と並んで、地元の感性に訴える商品も展示。『森のかけら』も展示していただきありがたい限りです。画像の手前左の方に、先日発売したばかりの【森言葉書】の『晴れのひのき舞台』と『歓喜のサクラ咲く』もきっちり展示していただきました。、『キッズデザインコンテスト』の受賞作の中には、木製の物が多数ありました。素材感を生かした素朴な物から、高度な技術を結集した精密なものまで形はそれぞれですが、木とか紙、土などの自然素材野中でも特に木が子供向けの商品の王道の素材である事は間違いないようです。今までは、『木の好きな人=木のファン』という漠然としたターゲットに向けて商品開発していましたが、これからは子供とか高齢者とか、明確にターゲットを絞り込んだ商品開発も進めてみようと思います。

 

DSCF1353パネルディスカッションでは、3人のパネラーがまず自分の商品などの紹介を20分ほど喋ってから、赤池所長がいじってもらいます。㈱山一杉野一利社長は真面目にきっちり原稿を書かれていました。もうひとかたのパネラー・田中産業㈱田中良史社長は、自社を取り上げられたVTRをご用意されていて、軽妙な語り口で朗々と語られます。田中社長の展示されているのは『DIALOG IN DARK TOWEL』というタオルです。これは、知覚障害者の方の協力で開発した、「触れた時の吸水・吸湿」や「肌触り・風合い」を極限まで向上させた究極のタオルなのです。2008年のグッド・デザイン賞受賞です!

DSCF1360このダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの話は、以前に愛媛大学の小林先生からお聴きした事が合ったのですが、そこからタオルを開発されている会社があったとは・・・このタオル開発の話は鳥肌物でした。試作に試作を重ね、技術を結集した田中社長のタオルや杉野社長のアンチョビに比べて、まあ何と『森のかけら』のシンプルな事!引け目を感じるわけではありませんが、よくぞ物語だけでこのステージまで来れたものだとは思います。それはやはり『木』という素材の持つ強みなんでしょう。やっぱりうちはシンプルに行った方が良さそうです。




100212_0712~0001本日は、アイテムえひめにおいて経済産業省四国経済産業局主催の『感性価値創造・企業の魅力向上セミナー&ワークショップ』に出席させていただきました。『感動や共感を創造する取り組みが地域企業を元気にする!』というテーマが掲げられています。数年前だったら、こういうテーマのイベントを松山で開催してもほとんど人が集まらなかったのではないでしょうか。あいにくの雨の中、結構な数の方が参加されていて、『感性』に対する関心の高さが伺えます。このイベントは、四国四県で行われていて、愛媛が最後の開催。地域の特色を生かしてそれぞれの県のカラーに合った内容で、愛媛は「素材のいい活かし方」という切り口です。

DSCF1357二日間にわたって開催されますが、本日の目玉は㈱ユニバーサルデザイン総合研究所赤池学所長の基調講演です。その後で、愛媛おける事例紹介とフリーディスカッションがあるのですが、その場にパネラーとして呼んでいただきました。私のような者がいいのかという疑問はありましたが、【森のかけら】を作り始めてからは、こういう場合は断らない、恥をかきに行くときめていますので、即お受けしました。どうせ失敗しても失うものなど何もありませんから怖いものはありません!当たって砕け散ってやろうと思って臨みました。むしろ個人的には、パネラーというよりはこの立場を利用して『世界の赤池』さんと近くでお話が出来るのでは!という一点が楽しみでした。パネラーになると事前に打ち合わせもあるし、講演も一番前の席で拝聴できます。この特権があるなら、恥のひとつやふたつ・・・。

 

DSCF1316私以外のパネラーの方は真面目にものづくりに励まれている会社の社長さんで、3人というバランスで私が仕込まれたのだと勝手に解釈して、格好をつけたよそ行きの話はやらない(出来ない!)、あえて自分のスタンスを守ろう(!)、と決めました。どうせ格好つけて喋ってもすぐに化けの皮ははがれるし、原稿なんか書いていても途中から脱線して読まなくなるし、いいんです、それが私だから。呼んでいただいた経済産業省四国経済産業局さんも、きっと愛媛銀行の三宅室長にそそのかされた(!)のでしょうし、そういう事を期待されているのでしょうから、それならきちんとそういう期待に応えて弾けようと・・・悟りのような境地に達しております。それはさておき、もう一人のパネラーは松山市三津の㈱山一杉野一利社長。瀬戸内海のカタクチイワシで作った『瀬戸のアンチョビ』が大ブレイク中の会社です。

 

DSCF1347杉野社長とお目にかかるのは今日が初めてだったのですが、初対面という気がしません。というのも、このアンチョビのパッケージデザインを手掛けられたのが、いつもお世話になっている『森のかけら』の育ての親・パルスデザイン大内さんだからです。先日も某テレビ局が取材に来ていただいたのですが、その時も山一さんとセットでした。大内さんルートで、杉野社長のお話は良くお伺いしていましたし、えひめイズムでもこのアンチョビの勇姿は拝見していましたので、とても身近に感じていました。改めて会社の所在地を見ると、ほぼ三日に一回は行っている久万銘木㈱さんのすぐ裏側でした。これは行かねば!社長のお人柄も、大内さんにお聞きした通り、誠実なものづくりをされているであろう事がにじみ出られています。このイベントはネタが盛りだくさんなので数日に分けてアップさせていただきます。いや~感性価値、楽しすぎます!更に明日へ続く。




100208_1358~0001最近ようやく新商品の開発も一息つき少しは時間が取れるようになったので、『ちょこっと端材』コーナーに端材をアップ出来るようになりました。新商品の開発はこれで終わりということは無いのですが、1つ作り上げるたびに(私なりに)かなりのエネルギーを費やすので、1つ完成するとちょっと休憩して充電します。その間にもいろいろ思案しているのですが、新しいアイデアなどというものは机の上でウンウン悩んで生まれるものでなくて、ある時突然ひらめくものです。私の場合は、配達や営業などの運転中に天から降りてくる事が多いです。

100210_1609~0001きっかけが出ると、芋づる式に発想が出てくるのですが、記憶の器から溢れ出てすぐに忘れてしまいそうになるので、車を止めて慌てて書き留めます。それからしばらく寝かせて熟慮させます。アイデアは幾らでも出てくるのですが、しばらく寝かせて冷静になると、商品化になりそうな物は10に1つどころか、50に1つぐらいです。まあ、あの神様・手塚治虫先生でさえ1つの作品を完成するためにはその数十倍もの下書きをされるのですから当然のことです。まだまだ寝かせているネタは多いので、お楽しみにしていただきたいのですが、そのまま鍋から出ることなく煮え込んでしまうかもしれませんが・・・。

#031 ソフトメープルセット3さて、『ちょこっと端材』ですが、本当は『今日のかけら』とリンクしたいところなのです。この端材についての詳しくは、こちらをご覧下さいと言いたいので、『今日のかけら』できちんとカバーしたかったのですが、1つの樹種を『今日のかけら』として取り上げるには結構労力が要るので、端材のアップに追いつかないというのが実情です・・・。端材は、まず『森のかけら』を第一目的としていますが、形状の関係で木取り出来ないものは、『丸膳』や『樽膳』などにして、もう少し小さい物は『円き箱』とか、もっと薄いものは『円い森』 などに加工するのですが、それらの網にも掛からないものが出てきます。最終的には、そういうものが『ちょこっと端材』としてアップすることになるのですが、一応『今日のかけら』で取り上げたもと連動したいので、どうしても使えない樹種とかが出てきます。でも『今日のかけら』でのアップを待っていたらいつになるやら分からないので・・・。

 

DSCF1294そんなこんなで『ちょこっと端材』にもランダムに端材をアップしていますが、お陰様で少しずつですが『ちょこっよ端材』も売れるようになりました。ただあくまで端材なので、あまりご希望に応えれないところもあるのですが、基本的には『森のかけら』ブランドで販売出来ないものは、このコーナーで販売していこうと思っています。こちら側に一方的な都合によるサイズばかりになってしまうのですが、どこでどういう活用方法があるかは分かりませんから・・・。『森のかけら』とて、最初は端材から生まれた商品ですから、どこに商売の種は眠っているかは分かりません。どの段階のもの、誰がどう商品化するかだと思うのです。端材の奥は深いです・・・少しずつ、その深遠の世界もご披露したいと思います。




遠雷と蹉跌

20100209 立松和平作家の立松和平さんが籍に入られたとの事。まだ62歳のお若さ、残念です。立松さんといえば、小説もさることながら、その朴訥とした喋りも魅力で、よくテレビのナレーターの仕事でその独特の言い回しを密かに楽しみにしていました。物真似にはもってこいのキャラクターでしたが、真似をする人もあまり見かけなかったのは立松さんのお人柄でしょうか。立松さんの声を聴いていると、上手にスラスラと喋る事が大事なのではなく、自分の意思を持って自分の言葉で語ることこそが大事なのだという事を実感しました。またそうでなければ、何も伝わらないし、意味も無いという事も。お陰で人前で喋る時のコツというか、覚悟のような物を会得しました。それからでしょうか、原稿を読むのは止めました。いいんです、失敗しても噛んでも・・・それが自分だから。

 

20100208 遠雷①私の初めての立松体験は、1980年に野間文芸新人賞を受賞された小説を映画化した『遠雷』です。立松さんは、早稲田大学在学中から学生運動にも参加、東南アジアなどを放浪し、その後故郷の宇都宮市で市の職員などを勤めながら小説を発表されていました。小説『遠雷』は、都市化の波が押し寄せる栃木の農村地帯が舞台で、新興住宅地に変貌する一帯にわずかに残った土地でトマトのビニールハウス栽培をする青年が主人公です。映画では、まだ初々しい永島敏行石田えがカップルを演じていましたが、演技とも地ともつかないようなシュールな芝居が印象に残っています。当時は、芸術性の高い作品を扱うATGで、新進気鋭の根岸吉太郎監督がメガホンを取った作品という事で観ましたが、正直日本の土着的なリアルで粘着性のある画面に拒否感を覚えたものです。

 

20100208 遠雷まだ若かった私には、テーマが重過ぎてとても消化できませでした。何とかこの映画を咀嚼しようとしましたが、薄暗い画面と蒸せるような汗の臭いばかりが脳裏に焼きついて、二人が結婚式で歌う『青い鳥』が何ともしょぼいなあ・・・というのが正直な感想でした。恐らくこれから体験していくであろう、そういう地味で平凡な生活に対して潜在的な拒否感を感じていたのかもしれません。父親がケーシー高峰、友人がジョニー大倉、その年上の恋人が横山リエ、その旦那が蟹江敬三と、あまりにも生々しいキャスティングも、まだ本当の『生活』を知らなかったモラトリアムな私には過酷(!)過ぎる現実で、出てくる全ての人間が絶対こんな風にはなりたくない『人生の蹉跌(さてつ)』の対象にしか映りませんでした。

20100209 遠雷③この映画の面白さに気づくのはそれから数年経ってからです。生活する事が本当にリアルになった時、改めて観直すとどうしようもないくらいに、主人公・永島敏行のどこにぶつけていいのか分からないようなモヤモヤした若さの飢えというか渇きのようなものが、とても身にしみて素直に受け入れられるようになりました。職業こそ違えど、木材屋として何のために働くのか明確な目的も持てず、ただ日々汗をかき、夜酒をあおることしか出来なかった青春の悶々が共感を覚えたのです。あの『青い鳥』の場面ですら愛おしく、あの汗の臭いすらも懐かしくあります。その後、何度も何度もこの映画は観ましたが、荒っぽさも激しさも素人くささも全てが懐かしい記憶です。もう二度と戻りたいとは思いませんが、あの頃の経験は今の糧となっています。決してあの日々は蹉跌ではなかったと、今でも遠くで雷が鳴るたびに思うのです。立松和平さん、安らかに・・・合掌。

 

20100209 遠雷⑤蛇足ながら、雷が鳴ると「くわばらくわばら」と、昔は呪文のようなものを唱えていましたが、これは『』の木というわけではなく、『桑原』という地名の事です。昔、菅原道真が流刑になってその地でなくなった後、各地で落雷が頻繁に起こり被害が相次ぎました。その中でなぜだか菅原道真が領主だった『桑原』という地域にだけは落雷がありませんでした。それを見て人々は、この落雷は道真公の呪いに違いないと思い、『桑原、桑原、道真公ここは桑原です。どうか雷を落とさないで下さい』と言うようになったとされています。もっとも、桑原という地名の由来には、桑が多かったとかそういう関わりがあるかもしれませんが。




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