森のかけら | 大五木材


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材木屋の本懐

20100705 材木屋の本懐①本日は、松山市内の新玉小学校にて『木の出前授業』に行かせていただきました。キャリア教育の一環で、いつもは松山工業高校の生徒さん達が来て、新エネルギー(太陽光発電)を利用したソーラーカーや木質ペレット燃料装置などを学び、エコロジーを考えると言う真面目なエコロジー出前授業をされているのですが、今回は愛媛木青協にご依頼をいただき、私と岡慎治君(伊予足場)の二人が出前配達人の使命を帯びて、時間ギリギリで新玉小学校に到着。実は昨年もこの新玉小学校で『木の授業』をさせていただきました。

20100705 材木屋の本懐②その時は、大成郁生君(サンシン機械)と二人で、大きな丸太を持ち込みチェーンソーアートの実演と、木工教室、木の話などをさせていただきました。それがご縁となって、その後卒業制作のベンチを作らせていただいたりもしました。「木の授業」とはいっても我々のは本当の我流で、先生方が授業で教えられる木の話とは随分違いますが、違うからこそ我々が話す意義があるのだと、自分に言い聞かせています。こういうのは理屈じゃないんです。実際にやるか、やらないか。実践を積み重ねていけば見えてくるものがあります。本日の生徒さん、2クラスで75名なり。

20100705 材木屋の本懐③学校で授業などと思うから身構えてしまうだけで、どうせ先生のような話が出来るわけじゃあるまいし、自分の言葉で精一杯話すだけです。恥を重ねた分だけうまくなれればいいのですが、一向にうまくはなりませんが、まあ何とかそれなりに自分なりには思いを伝えれるようになったと思います。他の方がキャリア教育に来られる時は、パソコンやら機材も使われるようですが、もう私はトーク1本!気持ちを言葉で伝える・・・機材の用意が面倒ともいいますが・・・いつもこれで勝負です!5年生でしたから、それなりに難しい言葉も使いましたが、みんなよく環境の事を勉強していらっしゃいます!

20100705 材木屋の本懐④どう伝わったかは分かりませんが、約1時間半ほどの授業、無事に終了~。木の話だけでなく、実際に木に触れるような事もしたかったのですが、準備不足で生徒さんは物足りなかったかもしれません。やはり本物に触れて、匂いを嗅いだり年輪を数えてみて、体験しないと伝わらない物ってあります。木のプロが出前に行くならそうすべきだといつも思うのですが、時間配分が出来ないもので・・・。普段からそういうキットを揃えておけばいいんでしょうが、こういう時には強く思うものの、喉もと過ぎれば何とやら・・・。

20100705 材木屋の本懐⑥ともあれ、これぐらいの子供相手に木の話をするのは楽しいです。中学生とかそれ以上になると、素直な反応も見えなくなりますが、この年頃だとレスポンスが速い!子供の10人集まると、自然とリーダー格の子供が出来るもので、いかにその子供をうまく使うかが勝負の分かれ目になります。そういう子って、学校ではとかく問題児扱いされるのかもしれませんが、感受性が豊かで話を聞いて欲しいんだと思います。必ず、話が終わったら寄って来ていろいろ質問していきます。木の話のネタに用意した1枚の写真、うちの小5の娘です。彼らに親近感も湧く由縁です。

20100705 材木屋の本懐⑦出前授業をさせていただく時の私の願いはただひとつ。『木は面白い!』と思ってもらう事、ただそれだけです。楽しいと感じる物を好きになり、興味を抱いていきます。そこが入り口になってくれればいいと思うのです。こんな身近な所にある木ってすげ~!それで充分です。学校の帰りに、この木なんだろう?なんて何気なく友達と話でもしてくれたら最高~です!もしかしたら、明日折られたかもしれない枝が、傷つけられたかもしれない幹が助かるかもしれません。話はよく分からなかったけど、木の好きそうなおっちゃんが木の話をしてくれた。そう記憶にとどめれたら本望です。誰かが木を好きになる、そんなお手伝いをしています愛媛木青協。今度は木に触れながら木を楽しめます。7月19日の『第31回児童木工広場』、木の好きな方も、これから好きになってみようと思う方も歓迎いたします!40歳過ぎてなんだか材木屋の本懐に心が震えております。




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