森のかけら | 大五木材


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20100717 久万踊れば桧は鳴子①昨日のブログで、お祭の木札の事に触れましたが、お祭に活躍するのは木札ばかりではありません。祭そのものが伝統的な行事ですから、当然ながら古来より至る所に木が使われています。先日も井部健太郎君の久万造林㈱の加工場でこういう物を発見しました。長さは300㎜ほどでしょうか。直径が40、50㎜ぐらいの桧の小枝がゴロゴロと並べられて日干しにされていました。「これ、何作っているところ?」というテレビ番組がありましたが、まさに何これ?聞けばそうかと納得するのですが、見慣れないものはなかなか脳が認識しにくいものです。

20100717 久万踊れば桧は鳴子②そうです、これお祭に使う桧の鳴子です。2コ1でセットになります。1本の枝には鋸目の切り込みが入っていて、それを打ち鳴らして音を出します。カン、カンというかん高い温もりのある音色が響き渡ります。切込みが入っている分だけ、エコーがかかった感じで音に深みが感じられます。手元の所に穴をあけて組紐を通して完成ということです。作るのに特別に技術は必要はありませんとは言っていましたが、径の大きさや形状、切り込みの角度や乾燥具合など、それなりにノウハウが必要です。そういう仕事をこなせる事も山に近い会社の強みだと思います。

20100717 久万踊れば桧は鳴子③8月の6,7日に開かれる久万納涼祭で披露される久万踊りで陽の目を浴びるという事のようです。数は知れているかもしれませんが、これも立派な「森の出口」のひとつだと思います。何かと量の大きな物ばかりにスポットライトが当たったり、木材消費量の数字ばかりが独り歩きしますが、もっと多くの小さな多様性のある「森の出口」があってこその健全な森の利用だと思います。同じ鳴り物でも、その音色だけではなく、自然の恵みをうまく利用するという意味でもブブゼラなんかよりは数倍もいいと思うのは私だけではないと思います。

20100717 久万踊れば桧は鳴子④これを楽器と称するのが正確かどうかは分かりませんが、こういうシンプルな物であれば、敷居の高かった楽器材の世界が身近に感じることができます。古来よりバイオリンやギターなどの楽器材には、精巧でハイレベルな乾燥を求められており、同じ木材とはいっても全くの別世界の話でしたが、これなら木の楽器も扱えそうです!今回特別に開発した物でもなく、昔からある物ですが、久万の祭だけでなく全国の祭で使えば、全国の小径木が一気に脚光を浴びます!負けるな鳴子、第二のブブゼラを目指せ!とりあえずFIFAにサンプル送っときますか?




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