森のかけら | 大五木材


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20100709 ENJOY THE SUN①私の自宅は風通しがいいので、夜になると肌寒いくらい涼風が巡って涼しいのですが、さすがに日中はじっとしていても汗がにじんでくるぐらい暑くなってきました。生来の汗っかきなので、加工機で加工をすると木粉や埃に汗が混ざってドロドロになってしまいます。加工をしていて事務所に戻ってパソコンに向かうと、両肘の下が汗でビショビショになってしまいます。伝票が腕に這いついたり、汗で文字が滲んだり・・・。汗をかくので大量に水を飲み、それで更に汗をかき体力を消耗するのく繰り返し。もっと痩せれば太陽と友達になれるのかもしれませんが・・・。

20100709 ENJOY THE SUN②例年に比べて雨も多く涼しい6月だったので、暑さの苦手な私には過ごしやすかったのですが、気がつくと日差しも日に日に強くなってきています。梅雨は材木屋にとっても一番辛い季節です。この湿度から大量にカビが発生しやすくなるのと現場の進捗が遅れます。毎朝空を睨んでの段取りですが、雨で建前が延びたり、急に加工に入られたりと天候に左右され慌しくなります。7月の声を聞いて、紫外線の量も確実に増えてきています。我が家の玄関先の濡れ縁もすっかり何の木か分からなくなるほど退色が進行しました。

20100709 ENJOY THE SUN③それをデッキブラシ中性洗剤を使ってゴシゴシ根気よく磨いていくと、おおっ!元の木の生地が復活してきました。すっかり手入れを怠けていて、もう5,6年ぶりのメンテナンスでしたので、完全復活というわけにはいきませんが、何の木が分かるぐらいにはなりました。これ、欅(ケヤキ)の無塗装の濡縁です。白太の部分がわずかに朽ちている程度で、赤味はまだまだ元気です。水洗いした後は、よく拭いて風通しのよい所に立てかけて乾かします㊨。最後に植物性油を塗装してメンテナンス終了です。画像は塗装する前です。

20100709 ENJOY THE SUN④こうして木が退色することを『白銀化』と呼んだりしますが、私はあえてロマンスグレーになるので、それを楽しんでくださいと説明しています。本物ではない精巧な張り物や木もどきの商品がたくさん溢れ、どれが本物でどこまでが本物なのか見まがうぐらいに「木質商品」が出回っています。それは「経年変化によっても変わらない品質の良さ」を謳ったものですが、天然素材にそれを求めること自体が間違いで本末転倒だと思います。変化していくからこそ木なのであり、それを否定して何を求めるのでしょうか。それを受け入れられない方は、「木もどき」でも満足なのでしょうから、それはそれで否定はしません。木の良さはデータで計れるものばかりではありません。個人の嗜好もあるでしょうが、日々うつろい変わっていく人間の生活と同調するものはやはり自然素材だと思うのです。

 

20100709 ENJOY THE SUN⑤私はどうしても金属やアルミなどに一定の距離感を抱いてしまうのですが、それは同じ歩調で年月を刻みこめない無機質ゆえの感覚だと思います。さて、初めて夏を迎えるウッドデッキも紫外線の洗礼を受けて、すっかり退色が進んでいることでしょう。およそ半年前に完成したパルスデザインの大内さんのオフィスのデッキもすっかりロマンスグレーに染まっていました。木はマニルカラです。上の画像が施工直後で、右が先日撮った画像です。違う場所ですか?と見まがうほどの変貌ですがほぼ同じアングルです。紫外線によって表面の退色が進んだだけで劣化したわけではありません。初めから、半年もすればロマンスグレーの渋いデッキになりますと説明しておりましたので、何も問題はありませんが、施工前に説明がないと施主さんは驚かれるかもしれません。すっかり太陽に歓待されたこのデッキ上で、パルスビアガーデンの開幕が待ち遠しいです!チケットの予約1枚お願いしま~す




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