森のかけら | 大五木材


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20100725 チェーソーアート昆虫園①決して、ベルギーでお土産を買ってきてくれたからという訳ではありませんが、先日の愛媛木青協児童木工広場でもチェーンソーの腕をふるった大成郁生君(サンシン機械&サンシン暖炉・社長)の事について。この数年、木工広場では恒例となったのが、大成君率いるチェーンソーアートクラブの皆さんによる妙技の実演です。音がかなり激しいので、少し離れた場所になってしまうのが気の毒ですが、その音で何事かとすぐに人だかりが出来ます。木片が飛んできますので防護ネットを張ってのパフォーマンスです。近くで見ると結構な迫力があります!

20100725 チェーソーアート昆虫園②今回はヒノキの丸太を使いましたが、いつも使っているスギに比べると硬くて少々手こずったようです。ただ単に彫るという作業から、しっかりと魅せるアートにレベルも格段に上がっています。変哲もない1本の丸太から、みるみるうちに木の枝に止まった1羽のミミズクが彫り出されてきます。よく彫刻家が、作るのではない、木の中に眠っている物を出してやるのだと言われますが、まるで最初から仕込んであったが如くスムーズにミミズクが登場。子供たちからもやんやの歓声が沸き起こります。

 

20100725 チェーソーアート昆虫園③短時間で見事なミミズクの完成。作者の確認は取ってないのですが、耳があるのでミミズクで間違いないでしょう。ちなみにミミズクとフクロウの違いは、この耳のように見える「羽角」と呼ばれる羽毛があるかどうかという事のようです。耳のように見えますが本当は羽毛が立っているだけで、実際の耳は頭の両側に穴のようなものがあるそうです。それ以上の専門的な事は知りませんが、もっぱらこれミミズクかフクロウかを判断しています。耳のあるミミズクの方がこういう彫り物には収まりがいいように思います。額の辺りや胸の毛の盛り上がり方が洗練されてきましたぞ。時間があればもっともっとディティールまで彫り込んでいきたかったのでしょうが、限られた時間で見事なパフォーマンスでした。暑い中、本当にお疲れ様でした。尚、このチェーンソーアートクラブ、会員も募集しているようですのでご興味のある方、是非大成君にご相談を。

 

20100725 チェーソーアート昆虫園④数年前の木工広場で製作した大作『カブトムシとクワガタ』は縁あって弊社の玄関で通行人の目を楽しませてくれています。植物性オイルのオスモカラーで黒く着色しましたので、かなりシュールな感じになっております。屋外に展示しているのですが、この黒いボディの下には、オスモのウオーターレペレント(WR)という防腐剤も塗布しているので、ほとんどダメージも受けていません。角に触ると折れるのでは?と心配する方もいますが、私が力を加えても折れないほどしっかりしています。見た目以上にタフな2匹です。

20100725 チェーソーアート昆虫園⑤弊社に小さな子供連れで来られたお客さんの記念撮影のスポットにもなっています。チェーンソーアートの定番といえば、上のミミズクや鷹、鷲、熊、鹿など羽毛や毛皮で包まれ、木目の質感が表現に生かせる物が多いのですが、私は大成君の作る昆虫物も大好きです。特にこのカブトムシやクワガタなど甲殻類のふてぶてしい力強さは、チェーンソーで削りだした肌目の荒々しい質感あってこそです。本当はこのタッチで「森の昆虫ワールド」を製作してもらいたいのですが、製作依頼するほどの余裕は・・・。完成品の引き取り展示先として気長に待つ作戦に変更。

20100725 チェーソーアート昆虫園⑥本当はいろいろな樹種で作ってもらいたいのですが、さすがにこの大きさになると端材で作るというわけにもいかず、原木もなるべく瑞々しい方が良いという事もあり、おのずと樹種は限られてしまいます。ケヤキあたりだと相当面白い杢が楽しめそうですが、ここでもやはり適材適所の法則。使えそうに思える事と実際に出来る事は別物です。彫刻だとが、もっと小さなバードカービングなどにはジェルトンなどが合うように、『彫る』といってもサイズと道具ひとつで木との相性もそれぞれです。




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