森のかけら | 大五木材


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20110801 禁鳥メジロと紺碧カワガラス①昨日の公民館の文化祭で出品された作品の中に「バードカービング」がありましたが、現平田公民館館長である岡本豊さんが丹念に作られた作品群です。それぞれの鳥の特徴をよく観察して作られています。絵画や生け花、工芸など、この地区の方々の趣味の良さと造詣の深さには関心するばかりです。私もいずれ好きな画をゆっくり描いてみたいとは思うものの、果たしてそんな優雅な時間が訪れるのでしょうか・・・。回遊魚のような性格なので、なかなか腰が落ち着きません。

 

20110801 禁鳥メジロと紺碧カワガラス②岡本さんのバードカービングは、身近で手に入りやすいマツなどを使われて削り込まれています。針金を使った足元が特に難しいとの事でしたが、実に精巧に出来ています。販売などなされずに、近所の方に差し上げているとかで、以前に私も「スズメ」をいただきました。色合いも地味で派手さも珍しさもない鳥ですが、こういう作品になると何だか風情があって良いですね~。ネクタイピンもスズメですが(北海道のつぼみ工房さんの作品)、なんともとぼけたひとなつっこいような表情に愛嬌があります。

20110801 禁鳥メジロと紺碧カワガラス③そのスズメを抑えて私が気になったのが、こちらの「メジロ」と「カワガラス」。大きなカワガラスの傍でちょこんと立つメジロの取り合わせも微笑ましいです。メジロは、名は体を現わすの言葉通り、目の周りの白い模様が名前の由来だそうです。よく混同されるウグイスよりも鮮やかな黄緑色(鶯色?)をしているのにも関わらず、その美しい体の色合いではなく、目の周りの白い部分を取り上げて命名しているというのにも、何か背景に命名のドラマが潜んでいそうです・・・深読みでしょうか。いや、何かあるはず!

 

20110801 禁鳥メジロと紺碧カワガラス④よく落語では、捕まえていかないメジロを捕まえようとしてドジを踏むという噺があり、長らく「メジロ=禁鳥」だと思っていたのですが、鳥獣保護法では、愛玩飼養制度というものによって2001年4月から、ホオジロ・メジロの2種内のどちらかを、都道府県知事の許可の元に1世帯に1羽だけ飼育できることになっているようです。そこまで規制してまで飼いたいと思わせる鳥なんでしょうね、メジロという鳥は。そしてもう一羽のカワガラスは、最近までその名も知らなかった鳥でした。カラスよりもやや小さめなな体をしていて、スズメ目カワガラス科と分類され、「全身が濃い茶色の羽毛におおわれているのが名前の由来だが、カラスの仲間ではない。」と、サクラでも無いのに「カバザクラ」と呼ばれる「カバ」のようにややこしい事になっている様子です。「ニセアカシア」のように、「カワニセカラス」などと命名されなかっただけましかも。動植物の名前は不可解・不条理なものも多うございます。

 

20110801 禁鳥メジロと紺碧カワガラス⑤そのカワガラスを何で知ったかというと、NHKの『奇跡の清流・仁淀川』という番組です。その中で高知の写真家・高橋宣之氏が仁淀川でカワガラスの写真を撮るという姿を追いかけていて、再放送も含めたまたま二回観てからです。この鳥は、潜水して水底を歩ける珍しい鳥だそうです。しかし、一見地味で真っ黒なこの鳥になぜ執着するのか?の問いに、水に飛び込んで魚を捕らえる一瞬に奇跡の美しさを見せるのだと。それから川辺でタイミングを計る事数日、遂にその瞬間の撮影に成功。仁淀川の透き通るような美しい青が、カワガラスを一瞬だけ「ブルーエンジェル」に変身させるのです。川の力、川も素晴らしいっ!




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