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【森のかけら】販売開始以後、住宅関係以外のさまざまな異業種の会に積極的に参加して交流させていただくようになり、従来には無かった異分野の方々とのネットワークが濃密になりました。新しい分野との方との出会いは、新しいトンネルを1本ずつ掘っていくようなものではなく、ひとつの大きなトンネルが貫通すると、そこから無数に横穴が空いていて、その横穴を通じて別の人・モノがドンドン流入してくる、そんな感じでした。その横穴をくぐると、国家の巨大トンネルと繋がっていたり、外国行きだったり と驚かされる事もしばしば!
この4、5年の間に経験させていただいた貴重な経験は、その後の作品のコンセプト作りにも反映されるようになりましたし、私自身の木に対する考え方も根本から変えていきました。20数年間木の仕事に携わってきて、木の出口としてこれが正面玄関で、こういう扉の開き方しかないという固定概念に縛られていました。それは例えて言うなら、これで一杯だと思っていたダムの底が意外にもまだまだ深くて、水を貯めても貯めても溢れないという感じでしょうか。抽象的過ぎて分かりにくいかもしれませんが・・・。
まあ、そうして異業種の方々との交流が増えるに連れ、もう少し深いところまで覗かせていただいたり、連れて行っていただくようになりました。するとその流れで、木とのコラボレーションの話しや木材での開発が出来ないかというお誘いを受けるようになり、当初はイベント的なものであったモノが、徐々に本格的な取り組みにまで関わらせていただくようになりました。他所の畑に行ってみると知らなかった事ばかり。勉強になったり、刺激を受ける事がたくさんあります。放電のスピードが速いので、しっかり充電してかないとスッカラカンになりそうなほど・・・。
その流れのひとつとして、今回道後温泉のおもてなし事業の新しいお土産開発に携わらせていただく事になりました。現在、道後にある30軒の旅館・ホテルと街の施設、住民が一帯となって、『以心伝心』と銘打ち、「道後の新らしいおもてなしサービス」を展開中。伝統と歴史に支えられた由緒ある道後も変わろうとしています。詳細については日を改めますが、愛媛の観光の中心でもある「道後」と本格的にコラボ出来ることに誇りを感じる一方、大きな責任に心が震えます。三越から道後まで・・・ありがたい経験をさせていただいております。
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