森のかけら | 大五木材


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20111123 1昨晩は、愛媛木材青年協議会の11月例会が開催されました。愛媛県農林水産局林業政策課の課長三好誠治さんをお招きして久し振りの講師例会でした。先日、東京において中村県知事による愛媛県産材のトップセールスも行われましたが、それも踏まえて、三好課長の講義と『国、県の林業政策、及び愛媛県産材製品市場開拓等、取り組みについての意見交換会』です。また、この例会は愛媛県中小企業団体中央会からのご支援も受けて開催されました。行政との距離も随分縮まったように感じられます。

 

20111123 2私が愛媛木青協に入会して直後に、最初の例会を担当させていただきましたが、その時に講師例会をしようという事になりました。当時はまだ乾燥機が今のようには普及してはいませんでした。私自身も木材業界の事もよく分かっておりませんでしたが、先輩方の言われるがままに、当時久万高原町の林業試験場勤めだった三好さんに講演のお願いをしました。快くお引き受け下さり、来るべき木材乾燥の時代の到来を緊張しながら拝聴してから時は流れ20年、最後の年のこの巡り合せにご縁を感じます。

 

20111123 3今回の講演では、改めて三好課長から愛媛県産材の現状をお伺いしました。現状を数値化して簡潔にまとめられた分かりやすい資料をいただきました。ヒノキの素材生産量は(原木の事です)全国1位、スギは全国10位、すべての素材生産量は10位。そして、その素材から生産される柱や桁など製品の出荷量は全国7位(いずれも平成22年の統計)という事でした。しかし愛媛県に住んでいる人でも、ヒノキが全国1位という事に違和感を覚えるぐらいに、地元では愛媛が『木の国』であるという認識は薄いと思います。

20111123 4ヒノキの生産量全国1位などの数字は、主に柱や桁などの構造材が支えています。愛媛県の森林の特徴でもあるのですが、そういう製品を作る目的でさまざまな伐採システムや大型製材工場が整備されています。そこから生み出される製品は、最終的には壁や天井の中に隠れてしまう物が多く、愛媛県産材が化粧材として「目に見える部分」に使われる事が少ないという事も、県民の『木の国』であるという認識が低い理由なのかも知れません。それでも、『愛媛の真面目な木材』に変りはありません。

 

20111123 5意見交換会では会員からも、化粧に使う造作材(鴨居や敷居、枠材などなど)への取り組みへの質問がありましたが、やはり最終的に見えるモノは分かりやすく、その印象も訴求力も強いと思います。愛媛県としても、数年後には年間650,000m3の県産材の利用拡大を目指しているという事でしたが、裾野の広い木材産業には様々なジャンルの多様な『森の出口』があります。その日集った会員のうち、県産材の生産に関わっている企業は数社で、愛媛木青協全体でも外材のウェートの方が高いかもしれません。造作材や広葉樹の利活用も検討されているというお話もありましたが、今後の愛媛県産材をリードしていくのは、非化粧の土台や柱材が中心となると思います。私自身は『小さな森の出口探し屋』ですが、こうして数が揃うマンパワーの中にいると、数は力なりの論理に浸ってしまいそうになります。規模の大小に関わらず、我ら皆愛媛産の真面目な材木人です




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