森のかけら | 大五木材


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国産以外の木でもっとも好きな木は?という質問をよく受けます。若い頃は、映画『ローマの休日』のアン王女のように、「いずれの木材も素晴らしく比べようがありません。」などと優等生の返事をしていた事もありましたが、かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今こそ言えます。『ゼブラウッド』とブラック・ウォールナット』であると。それでもまだ1つに絞り込めないのが往生際の悪さ・・・。このまったく違う魅力を持つ2つの木は私の中で双璧。どちらか1つの選択はありません。 20111124 1

20111124 2 ただ、その出番には雲天の差があります。弊社手持ちの『ゼブラウッド』の在庫は、長さ4m~5mX幅600~900mmサイズの巨大テーブルが取れる材が20数枚という事で、おいそれと使ってみましょうというモノではないため、世に出ることも稀です。すっかり乾燥も進んでいると思われますが、ゼブラウッドの山にうず高く棲み上がった埃を吹き飛ばすのは1年に1、2度あればいい方です!乾燥が進行しているといっても、その重さは半端ではありません。凄い!使いたいという方は数知れず、なぜなら来店された方に、これみよがしにお見せしているから・・・。こんなの持ってますよ~という自慢半分、残りは世の中にこれほど美しい木もあるという事を知っていただきたいから。そんな挑発に乗せられて、いや美しい杢目に魅せられて、挑んでくる無謀なチャレンジャーが、1年にひとりやふたりはいるという

そうでなければ、【森のかけら】の材料も揃いません。一方、『ブラック・ウォールナットは家具材の中でもっとも高い人気を誇りながらも決して高嶺の花ではありません。テーブルやカウンター、シェルフ、キャビネットなどの家具は勿論の事、フローリングや造作材から小さなクラフト細工まで含めて、ブラック・ウォールナットにまったく触らない日は無いといっても過言ではないぐらい、日々弊社の倉庫の中でこの材が移動しています。今日も今日とて、ブラック・ウォールナットのカウンターが仕上げられています。 20111124 3

20111124 4 濃淡のチョコレート色が織り成すグラデーションこそがブラック・ウォールナットの最大の魅力だと感じています。ゼブラウッドとはまた違った魅力ですが、素材だけで勝負してもまったく飽きが来ないという点において、両者に相通ずるものがあります。どちらの木にも圧倒的な力がありますが、私の中ではそのタイプ両極端。気持ち的には、もっともっとドンドン使っていただきたいブラック・ウォールナットと、そう簡単には使って欲しくないゼブラウッド。身勝手この上ない思惑ですが、いずれにしてもそれなりの『覚悟』を持って使っていただきたいという事に変わりはありません。売らねば商売にならないと分かっていても、わが手から離れる時には激しい寂寥感に襲われます。売りたいような売りたくないような・・・。商売人がそんな事を言っていてはいけないと分かっていても、口からこぼれて出てしまうほどに、その魅力は満ち溢れております!




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