森のかけら | 大五木材


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20111129 1わくわくどきどきわいわい木で遊ぼう』のイベントについては、昨日のブログで終わりにしようと思ったのですが、完成した『円筒ドーム』のその後について複数の方から問い合わせをいただきましたので、もう1日だけ延長報告させていただきます。和久洋三先生の講演の中で印象深かった言葉をもうひとつ。「生まれもって絵の嫌いな子どもはいない」それは本来ひとは凄い才能を持って生まれてくるのに、物心ついた頃から、親があれこれ余計な事を言って型にはめてしまうから、型にはまった絵しか描けなくなったり、絵が嫌いになってしまうという事。内なるモノを表現しようとする事は、魂の浄化であり、食べるのも忘れるぐらいに夢中になって物事に打ち込んでいる子どもの大切な時間を奪ってしまってはいけないと仰いっていました。それを木に当てはめて考えてみれば、「生まれもって木の嫌いな子どもはいない」。

 

20111129 2森の中で暮らしていた猿から進化した人間には、かつての終の棲家の記憶が刻み込まれているはずで、本能は全員「木が好き」であるはずだと思うのです。そう考えれば、木材産業は他の産業に比べて随分アドバンテージを得ている商売だとも言えます。実際にも、「私は木が嫌いで仕方がない!」という方にお会いした事がありません。世の中にはいるのかもしれませんが、それだって周囲が変な小理屈を植えつけてしまったお陰かもしれません。子どもが木に触れる時間も奪ってはいけないのです!

 

20111129 3さて、円筒ドーム解体の話に戻ります。まず中に取り残された和久先生は、中から1個2個と積み木を抜き取って、小さな出入り口を作り、見事無事に脱出に成功されました。その入り口を利用して子ども達は次々とドームの中に吸い込まれていきます。それを見ている私の思惑は、体が触れて壊さなければいいのに・・・駄目ですね~すぐにそんな風に『あとの事』ばかり心配してしまいます。そんな心配性で小心者の大人を尻目に、子ども達は次々に積み木を抜き出していきます。

 

20111129 4積み重なった上からの荷重がうまくかかっていて、驚くほどに安定しています。何とか崩壊してしまう前に、円筒ドームの内側から撮った画が欲しかったので、最年長参加者の長女(中学1年生)に頼んで、デジカメを持って入らせて、内側から外に向かって撮ったのがこちらの1枚。写真で見ると、何がなにやらよく分かりませんが、違うパーツが重なっているのはよく分かると思います。なんとも不思議な構図です。さあ、もはや崩壊も時間の問!

 

20111129 5デジカメの制止画(しかも2台)とデジカメの動画の3刀流でしたので、相当数のデータがあるのですが、さすがに崩壊の瞬間は映像で収めておかねばと思い、デジカメの映像に専念しました。次第にそれぞれの開放穴が大きくなって、残った部分がエンタシスのようになってくると、まだもう少し持つかなと気を許した一瞬に、円筒ドームが崩落!よくアメリカで、古いビルをダイナマイトで爆発させて、好一瞬のうちに爆破解体させる映像を見かけますが、まさに小さなビル爆破解体!しかし子ども達は大はしゃぎ。壊れていくからこそ価値がある。滅びの美学とでもいうべき感覚も本能の中に組み込まれているのかもしれません。作るときは綺麗に箱詰めされた積み木セットから1個ずつ取り出して積み上げていくのですが、それがまとまると相当なボリューム!この圧倒的な「量」がまた子どもの創作意欲をかきたてるのでしょう。それがまた明日のわくわくどきどきにつながっていくのです!




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