森のかけら | 大五木材


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20111128 1みんながそれぞれ好きなモノを作った後はお片づけ。あれほどあった積み木もあっという間になくなります。マンパワー恐るべし!次は、床にガムテープで円く円を描いていきます。直径1.5m程度でしょうか。まずは和久先生が並べ方をレクチャーしていただきます。家内達大人スタッフが基礎となる1段目を並べると、申し込みをしている精鋭子供隊20数名が、その上に規則的に積み木を並べていきます。適当に並べているわけではなく、積み木と積み木の間に置くとか規則的な作業が黙々と続きます。

 

20111128 2みるみるうちに高くなってきました。まだまたげるうちに家内は脱出しましたが、和久先生はひとり逃げ遅れてしまいました・・・!どうなるの?と子供たちは興味津々に積み木を並べていきます。既に手が届かなくなってお父さん、お母さんに抱きかかえられて積み上げる子供も。椅子に乗って積み上げる子供もいて、見ているこっちは倒れ掛かって壊しはしないかと別の意味でドキドキ!きっと壊れてしまったって、子供たちはすぐに作り直していくんでしょうけど、大人になると費用対効果やら手間やらがすぐに頭に浮かんできて駄目ですね・・・。

20111128 3更にドンドン高くなって和久先生の姿が見えなくなっていきます。この間わずか10分足らず、四角い積み木を並べてまあるい円筒ドームが出来上がりました。イベントなどでは【夢のかけら】などを使って自由に積み木をさせたりもしていますが、ここまでの量を用意していませんし、サイズもまちまちですので、不安定な塔を必死に作ってはクラッシュというのが定番。ここまで綺麗な円筒ドームが出来ると、そこに美しさが加わります。そうか、こういうものをこどものアートと呼ぶのか・・・自由に作らせる事が自由ではいんだなあと実感。

20111128 4さあ、いよいよ円筒ドームも佳境。最終的には6尺近い高さになりました。よく見れば分かりますが2、3種類の形状の積み木を順番に積み重ねているので、円筒ドームの真ん中付近で地層のような「積み木の層」が見てとれます。職業柄、気になるのはその素材。幾つかの積み木を見た範囲では、『ブナ』と『カバ』などの白木が占めていたようです。その触感がツルツルして滑らかなのと、清浄な色合いが木の質感をダイレクトに伝えるのかもしれません。身近なところにいろいろな種類の木があるので、ついつい多種類の製品作りが身についてしまっていますが、2、3種類の同色の樹種がたくさん揃った時に感じる「調和の美しさ」もいいものだと思いました。たくさんの子供たちの手に触れ、積まれ崩され、その身には数え切れないほどの傷が刻まれていながらも、白木の積み木は力強さに溢れ堂々と美しいのです。

 

20111128 5弊社にも沢山のブナ(ヨーロッパビーチ)が入荷していて、家具や床材としても安定した人気を持っているのですが、その工程で発生する端材の「出口」を思案しているところです。当然【森のかけら】や【円い森】などに加工はするのですが、あまり1つの樹種ばかり在庫を作っても仕方ないので、ブナである必要性のある商品開発を考えてはいるのですが、今回の積み木はいいヒントになりました。といっても積み木を作るわけではなく、ブナの白木の美しさを生かした商品開発のヒントをいただきました。

 

20111128 6何はともあれ、多くの皆様のご協力を得て無事にイベント終了!延べ200人を越える方が集まっていただいたようです。私自身も『木育』の新たな側面を体験させていただきました。しかしだからこそ、いろいろな形の木育があっていいのだと、私なりの自己流木育を貫く決心を強めたのでした(嗚呼どこまで偏屈人生!)。たかが積み木とあなどるなかれ!そこには、太古の昔より人間のDNAに刻み込まれてきた「木と人との触れ合い方」のエッセンスが凝縮されています。和久先生、参加者、スタッフの皆さん本当にありがとうございました!




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