森のかけら | 大五木材


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キワモノ市場の成熟度

categories 3. 木の仕事 | datetime 2012/06/14 PM9:41

20120614 1特別宣伝とかはしていないのですが、最近『非建築分野』からのお問い合わせが増えているのは、町の中に材木屋が減ったからでしょうか。一般の方にとっては敷居の低い大型ホームセンターは松山市内にもいくつもあります。弊社のすぐ傍（徒歩１、２分の距離）にもホームセンターがあり、そこでも木材は販売していますし、カットや配達など弊社とは比べ物にもならない充実したサービスが満載。私も日頃からよくお世話になっております（当然、木材以外の分野ですが・・・）。

20120614 2知り合い等に材木屋や大工さんなどがいない一般の方が、「木が欲しい」と思った時にどうするか？若い方ならばインターネットで購入という手もありますが、長い物とか量の多い物になると運賃も馬鹿になりませんので、まずはホームセンターに足が向かうのではないでしょうか。そういうお客さんを少しでも獲得する努力をすれば？と親切にご助言いただく方も沢山いらっしゃいますが、方向性が違いますのであくまで弊社は、格好よく言えば『特殊材』、悪い口には『キワモノ材』路線を貫きます。

20120614 3『キワモノ材木屋』にやって来られるのは必ずしも『キワモノ好きの方』ばかりではない、という事は名誉のためにも強く言っておかねばなりません！まあ、『キワモノ』というのは私なりの最大級の賛辞ではあるのですが・・。さて、本日お見えになられた『非建築』のお客様も、ごく普通のまっとうな方でしたが、ご注文いただいた商品をお届けした先はこちらの大きなビニールハウス。まだ建ったばかりで空っぽですが、この中で棚を置く桟木にするという事で数百本もの木材をお買い求めいただきました。

 

20120614 4ここで何を作られるのかというと『イチゴ』です。私自身は田舎の出身ではありますが、農業にはまるっきり疎くて、どういう形でいちごを作るのかよく知りません。なのでご購入いただいた木材がどういう形で活用されるのかよく分かりませんが、いずれはこのようにたわわに実ったイチゴを影で支える事でしょう。この「イチゴのハウスの桟木」に限らず、農家の方から木材のお問い合わせが増えています。かつては「腐りにくいもの」、「長持ちするもの」というのがそういう場合の常套句でしたが少し様変わりしてきました。

 

20120614 5とにかく防腐剤や農薬などは使いたくないという「自然農法」の方が増えたのか、弊社にお見えになる「キワモノ」（褒め言葉ですよ！）の皆さんがそういう素養をお持ちなのかは定かではありませんが、数年前から比べると「防腐剤」、「防腐と塗料」の出番が随分減ってきたように感じます（あくまで私の周辺で、私の感覚です）。「これでいいですか？数年で取り替えなければならなくなりますよ」と心配するわたしをよそに、「だって木はいつか朽ちるものでしょ」・・・キワモノ市場成熟のきわみ！ありがたや～！




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