森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20120616 1今月は各種無垢フローリングのご注文が佳境ですが、納品させていただいてから実際に施工されたお姿を拝ませていただくのは、およそ1~2ヶ月先の事となります。納品させていただいたフローリングは、数日うちには施工されるのですが、その床が傷つかないようにベニヤなどで「養生」をします。なので、最後の最後にその養生ベニヤを剥がすまでその姿に再会する事はありません。塗装や納品の際の苦労をすっかり忘れてしまった頃に懐かしいお姿と感動の再会を果たすわけです。

 

20120616 2今回、感動の再会を果たさせていただいたのは『桧の節ありフローリング』。わずか1ヶ月とはいえ、妙に懐かしい気持ちになってしまうのはなぜ?私が直接加工して製造しているわけでもないのに愛着が湧くのはなぜ?「木は触ったほど値打ちがあがる」と先人たちが仰いましたが、それは多くの材の中から適した材を見極めるために動かし触る事で、より材の価値を高める使い方が出来るようになる事だと理解しています。触った分だけ価値も増しますが情感も増すようです。

 

20120616 3フローリングを節の具合で大別すると、節がない『無節』と節のある『節あり』に分けられます。それぞれに『1枚もの』、短くつないだ『ユニFJ(フィンガージョイント』などがありますが、などの通直な針葉樹の場合は多くが『1枚もの』です。更に『節あり』の中にも、節の程度によって『生節』、『上小節』、『小節』などに細かく分類されます。節そのものが濃い赤味で、粘りがあり材となじんで一体化している状態を『生節』といいます。これは、枝が生きているうちに枝打ちをした場合に現れる木の表情です。一方、枝が枯れていたり、弱っている状態で放置していると、製材した後に節に粘りがなくなり、抜け落ちたり周辺と縁が切れたりして『死節』、『抜け節』となります。小さな節も含めて完全に生節だけで揃えるというのは至難の業。それで、抜けたり縁の切れた節は『パテ埋め』や『節埋め』を施して使います。何事もモッタイナイの精神

 

20120616 4生節は赤味を帯びて、赤と白のコントラストが美しい桧らしいフローリングです。しかし、節は個性の塊で、その大きさや形はバラバラで、箱から出して適当に貼ったのでは大きな節ばかりが偏ったり、節の少ないものが集中したりとバランスを逸したものになってしまいます。そこで大切なのが、施工される大工さんの美的感覚とバランス感覚。箱から出して仮並べしたりして、全体のイメージを考えながら施工していただくと桧の美しさもより輝きを増します。今回も丁寧な仕事をしていただき感謝。確かな技術が価値も魅力も高めます。

20120616 5★桧の関連商品はこちら ⇒ 「木言葉書・晴れの桧舞台

          1枚400(消費税込み20円)+送料80円                                    

 ご注文は、【お問い合わせ】または、こちらから→注文ボタン 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2012年6月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
Scroll Up