森のかけら | 大五木材


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201300510 1実は私もハリーハウゼン風に、コマ撮りで『ブタマジロ』のプロモーション・ビデオを作ろうという企画を考えていました。ブタマジロ親子がある事件に巻き込まれ離れ離れになるのですが、さまざまな困難(エイリアンとの遭遇や天変地異)を乗り越えて感動の再会を果たすという内容まで考えてはいたのですが・・・。偉大なる『特撮の父』に敬意を表して、やっぱりこのリトル・モンスターがカクカクした動きで街を闊歩し破壊を繰り返し、火を吐かねばなるまいか!あれもこれも混ざってるかも・・・。

 

20130510 2かつて、ウルトラマンの生みの親・円谷英二氏はこう仰いました。「怪獣はお化けではない。グロテスクなもの、人を不快にするデザインはいけない。」子供への配慮があったようですが、ウルトラマンシリーズではその精神が遵守され、フリークスを連想させる怪獣は登場しませんでした。一方ハリーハウゼンの映画では、小人や双頭の鷲、ひとつ目の巨人サイクロプス、複数の腕を持つモンスターたちが暴れ回ります。洋の東西で『特撮の父』と呼ばれた男のそれぞれの個性、矜持です。

 

20130510 3ベースとなる物語の時代性や歴史的背景はんどの影響はあるものの、2人の巨匠に共通しているのは怪獣・モンスターへの愛。以前にも日本の怪獣のヒーロー『ゴジラ』をハリウッドが映画化した事がありますが、そこに登場するのは醜く巨大化したイグアナ・・・。「そもそもキリスト教を信仰する欧米人の感覚の中には、神が創った以外の生物は存在しないため、既存の生物を巨大化させたモンスターしか生み出せないのだ」という説もあるぐらいで、日米モンスターの造形にはかなり差異があります。

 

20130510 4ゴジラのプロフィールは、「ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物の末裔が、度重なる水爆実験の影響で突然変異で巨大化したもの」という、悲しい誕生秘話があります。だからただやっつければいい、殺せばいい悪の対象というものではないのです。ハリーハウゼンに憧れつつも、やっぱり円谷プロの洗礼を受け、ゴジラを観てきた世代としては、映像よりも物語重視の傾向が出てしまいます。この『森のしるし・JUONの星人』も私なりのモンスターへの愛・・・。




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