森のかけら　｜　大五木材 | 13 | 5月 | 2013 | 森のかけら

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切り株の誘惑・感情の行く末

2. 木のはなし・森のはなし | 2013/05/13 PM11:43

以前に、松山市の城山公園でカワセミが子育てに使っていたトウネズミモチを松山市が伐採した旨の話をアップさせていただきましたが、「要注意外来生物」に指定されるほど繁殖力の強いトウネズミモチは、市内でもその姿をよく見かけます。先日、町内会の公園清掃があったのですが、そこにもトウネズミモチの姿が！ちなみに宮内イヨカン発祥の地として知られるわが平田町には沢山のミカン山があるのですが、いずれもかなり急傾斜！公園もその傾斜を拓いて作られています。

なので、公園清掃といってもゴミ拾いや草むしりなんて甘いものではなくて、山仕事並みのハードワーク！町内の方に綺麗な花を楽しんでもらおうという事で、数年前に桜や躑躅（ツツジ）を植えているのですが、周辺の雑草や雑木の成長力の方が旺盛です。放置しておくと、周辺一帯がトウネズミモチなどの雑木に占有されてしまうほど。そこで、個人的には強い抵抗を感じつつもトウネズミモチ他数本の雑木を伐採することになりました。まずは二股で直径１尺程度のクスノキ。

伐採するまでは、どんなに大きな木であろうと「木」としての姿見や枝ぶりなどにしか目がいきませんが、一旦鋸が入って伐採されてしまい、小口が見えてしまうと、途端に「材」として見てしまうのですから自分でも現金なものだと思ってしまいます・・・。「見晴らしがよくなった」、「明るくなった」という周囲の声とはよそに、気になるのは「伐採後の行く末」！決して家具や造作に使えるようなモノではないのですが、目的があって植えられたかわけではないのですが、それでも・・・

必要だったらどうぞ、と皆さんから親切にお声はかけていただいたものの、実は同じような「感情の結末」の結果が倉庫で山積み状態。来るべき梅雨に備えて、何とか雨を凌げる屋根のある所まで材を片付けなければならない状況で、更に追い討ちをかける事など無謀！しかしそれがもし【森のかけら】で欠品している材ならば、有無を言わず持ち帰るのですが・・・。伐採直後の木の重さは半端ではありません。しかも搬出道もない急勾配の傾斜地。トウネズミモチの切り株が呼んでいる、嗚呼悩む・・・！

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