当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
話が逸れてしまいましたが、そういう風に彫り具合を尋ねられる方も多いので、あまり適当な事も言えず、かといって自分が彫ってみたところで、彫りやすいのやら彫りにくいのやらの判断以前の問題ですので、どうしようかと悩んでいたところに、まさに文字通り神の助け!神主にして木工家のヤマドリ工房・西島孝仁さんがちょうどご来店。お願いしたところ快く悩める子羊のご相談に乗っていただき、ジェルトンとアユースで彫り比べをしていただく事になりました。
まあ普通の方だとは思ってなかったので、どういうものを彫られるか非常に興味を持っていたのですが、完成品がこちら!おおっ~、さすがです!これぞヤマドリワールドの真骨頂!試し彫りなんて域を超えて、立派な完成品。大切に飾らせていただきます。画像では分かりにくいかもしれませんが結構深めに掘られています。同時に『アユース』も彫ってもらいましたが、西嶋さんによるとジェルトンは軟らかくてノミの滑りも良好で、かなり彫りやすかったそうです。
ただし、やや粘りが無く欠けやすいのと、色合いがやや暗い(俗に『麦わら色』と評されます)、材質にムラがあったという事でした(これはお渡しした材の品質の問題かもしれません)。一方、彫り比べたアユース㊨の印象は、緻密な木肌をしているのでシャープに彫れる。色調も明るい。ただしジェルトンに比べると硬さがあって、彫りづらいというのが感想でした。当然個体差もありますが、想像していたのとは少し違った感想に、やはり実体験の大切さを感じました。
彫り手の方の癖や好み、相性などもあるので、どの木が絶対適材という事はないと思いますが、いくら年輪が無いとはいえ、木取りする部位によっては材質も変わってきます。その木なら万能で絶対という思い込みは捨て、材と向き合いながら素材の特徴を自分の目と腕で確かめてこそのクラフトマンであり、それこそが木という生きた素材を使う醍醐味なのでしょう。そういう見極めの利く方に、弊社のジェルトンも料理していただきたいものです。ジェルトン篇、これにて了。
Category
- 1. 今日のかけら
- 2. 木のはなし・森のはなし
- 3. 木の仕事
- 4. 草と虫と鳥と獣と人と
- 5. 木と映画と舞台とテレビ
- 6. ひと・人
- 7. イベント・講演会
- 8. 気になるお店
- 9. ちょこっと端材
- WOODENTAG& 日本百樹札
- 「森のかけら」舞台裏
- えひめイズム
- おとなの部活動
- お酒にまつわる話
- かけら世界紀行
- かけら日本紀行
- アート&デザインのかけら
- オフセット・クレジット
- オンラインショップ
- キッズデザイン&ウッドデザイン
- スポーツと木
- ハードウッドとウッドデッキ
- パプアニューギニアL.M.H
- フルーツウッド
- メディアあれこれ
- モクコレ WOOD COLLECTION
- モザイクタイル
- モザイクボード
- 一枚板を見せていこう!
- 円い森・円き箱・木言葉書
- 媛すぎ・媛ひのき
- 愛媛のこと
- 愛媛木青協のこと
- 木と本
- 木のものあれこれ
- 木のものづくり+α
- 木のもの屋・森羅
- 木の家具
- 木の玉プール
- 木育のこと
- 未分類
- 森と生きものたちの記録
- 森のかけら玉
- 森のかけら36・森のかけら100
- 森のこだま/森のたまご
- 森のしるし
- 森のめぐみ
- 森のりんご
- 森の出口
- 森の砂・森の粉・森の羽
- 森の5かけら
- 無垢の家具
- 異業種&産官学
- 端材のこと
- 誕生木・12の樹の物語
- 道後温泉とかけら屋
- 都市林業とビーバー雑木隊
- Loopto in Ehime
Archive
Calendar
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |