森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

さあ、北条・鹿島のカフェ『海とCafe』へ!どうしてここへ来たかったというと、このお店で弊社の床材を使ってもらっているからです。お店のオーナーは、こちらのお方。その日も、お店の前で汗をかきながら自ら材を加工されていました。演劇や役者、講師などマルチな才能を発揮する謎多き男・梶原剛その人。以前にも拙ブログでもご紹介しましたが、ラジオなどにもお招きいただきご縁があり、今までにもいろいろ『木』を使ってもらう事がありました。それで今回もお店開店に際して床材をお求めいただきました。

もともとそこには無機質な建物はあったのですが、今はご覧の通り。開放的過ぎる窓から見える海の借景も渾然一体となって、よほど意識しないと床材にまで目が行くことはありません。いろいろな面白い調度品やインテリアが雑多な賑わいを見せて、不思議なおもちゃ箱のような雰囲気を醸し出しています。窓からは潮の香りと爽やかな風が吹き込んできて、いつまでもいつまでもそこに佇んでいたくなるような心持ちになります。

最初にこのお話をいただいた時に、どういう素材がいいのかいろいろ悩みましたが、梶原さんのリクエストで、1枚ものでなるべく幅も広く、節があってもいいから雰囲気のある材(味わいのある木)をという事。最終的には、以前梶原さんの事務所でも使っていただいてとても気に入っていただいていた『』に決定。生憎、幅は105mmしか用意できなかったのですが、樹齢50~60年以上もある濃密な土佐栂の大きな節には、命のエッセンスが詰まっています。画像では分かりにくいのですが、実はこれ土佐栂は土佐栂でも、割れがあったり、軽微な虫穴、青染み、小傷、節穴などが含まれるB品なのです。製造過程でどうしても発生してしまうB品ですが、それなりにB品としての事情があるわけですからどこでも使えるというものではありません。

使われる方がその材の出自と特徴をよく理解していただいていないと、クレームを作る事になりかねません。器用な梶原さん自ら施工された床の土佐栂、よく見ればB品の由来はしっかり残っているものの、このお店の中では傷や節すらもごくごく当たり前の趣き。むしろ節や傷のないような床では、全体の雰囲気の中で浮き上がってしまそう。一応スリッパは置いてあるものの、誰に言われるまでもなく、こどもたちは自由に素足で無垢材の心地良さを体感中!

当日は、朝こそ島に人影が少なかったものの、昼前にもなると驚くぐらい多くの人が島に渡って来られました。その数、数百人!梶原さんに聞くと、週末とか休みの日になるといつもこれぐらいの賑わいがあるとか、恐るべし鹿島!既に『海とCafe』の常連さんも沢山いらっしゃるようで、来島された方が次々と気さくにお店の中の梶原さんに挨拶に来られます。その会話を聞いていると、ああ、こういうやり取りのできる空間を作りたかったんだなあと実感。ここは無人島ですが、人の笑い声は無数島。

 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2013年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
Scroll Up