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東京ビッグサイトで3日間にわたって開催される『春のギフトショー』ために久々の上京。前日の設営準備は、帽子千秋さん(Sa-Rah)、高瀬英明くんyaetoco(ヤエトコ)、ブースのコンセプトやデザインを手掛けてもらったデザイナーの井上真季さん(井上イノウエデザイン事務所)たちにすっかりお任せしてしまい申しわけないと思いながらも、共に戦える仲間がいることのありがたさを痛感しております。今まではほとんどが「個人戦」でしたので感慨もひとしお。
しかも高瀬君はこういう経験も豊富で非常に場馴れしているので大変心強いです。今回は3社コラボのブースですが、決してここをゴールとしたプロジェクトではありませんので、この経験を糧とするためにも、ただ商品を漫然と並べるのでは意味がありません。愛媛に在住し、カフェショップで働く34歳の白石さんがセレクトした衣服や雑貨というコンセプトに基づき、女性チームがセンスを寄せ集めた素敵なブースが完成していました。
過去にも異業種でチームを組んだことはあるものの、そのほとんどが男チームでしたから 、こういう女子力の強いブースに材木屋の親父は明らかに不似合いですが、わが分身たちは意外にもこの雰囲気の中に溶け込ませていただいておりました。これは確実に白石さんのセンスでしょう!こういう場面に並べていただけるものが弊社にもあったという事だけでもある意味驚き。見せ方、伝え方、飾り方、空気感の大切さをしみじみ感じました。
省みて、あれもこれもと漫然とテーブル一杯に商品を並べてしまういつもの弊社のブースとは大違い。商品そのものの展示というよりも、「白石さん」がセレクトした商品を暮らしの中に取り入れてみたらというコンセプトなので、いかにそれらしい生活感を出せるかという事でしたが、他のブースとは一風変わった空気に共鳴していただく方多数!そのブースをディレクションしてもらったデザイナー井上真季さん。さすが、「リアル白石さん」、センスが光っております!
この時期になると新聞や雑誌などのメディアで、その年に公開された映画の年間ベストテンが発表されます。自分でも8mm映画を撮っていた大学時代、そのベストテンの発表にドキドキしていたものです。今からおよそ四半世紀前の頃といえば、スピルバーグ王国の全盛時代で完全な洋高邦低。圧倒的資本力で作り上げた、スピーディでめまぐるしい展開のど派手なジェットコースター・ムービーが大手を振るって、各種ランキングの上位に名前を連ねておりました。
それが映画批評家なるご職業の方々が選ぶ雑誌になると、途端にランキングは芸術性の香り立ち込める小作、佳作に変わるのです。当時の私は、年間に映画館だけで300本ぐらい映画を観ていてました(2本立て、3本立ても珍しくなかった)が、芸術映画と呼ばれる作品に対する受け止め方が分からず、著名な批評家の文章を読んで分かった風な気分になっていたものでした。それはそれでそういう映画を観る判断基準にはなったもののどこか座りの悪さを感じていました。
その後、仕事に就いてからはさすがにそれほど映画館に通う事も少なくなって、ベストテンの作品にも未見の方が増えてくるように。そうなるとランキングへの興味も次第に薄れ、更に結婚もして子供も出来ると映画館がますます遠い存在になりました。そうなると限られた時間の中で本当に観たいものだけを観ようという気持ちになり、その頃に出会い私の琴線を揺さぶった1冊の雑誌が『映画秘宝』!こんな振り切った雑誌があってもいいんだと感動すら覚えました。
その有無を言わさぬ自己主張。分かり合える者だけで共感できればいいという潔さ。その方向性にすっかり同調。書斎の棚を見渡せば雑誌の特集に登場するタイトルが肩を並べています。これだ〜、もう格好つけてわけの分からない映画を知った風で観るのもやめよう!とりあえず観ておこうなんて思うぐらいなら観るな!これからはただただ己の感性を信じて、正直に、心のおもむくままに映画を観よう!その思った時、あれほど長い間感じていた居心地の悪さが消えました。
その思いはただ映画を観るの視座が大きく変わっただけでなく、仕事の上でも大きな変化をもたらしました。好きでもないもの、自分が惚れてもないものを売ったり勧めたりするのはもういいんじゃないかと。それで仕事が少なくなったりしたって、もういいじゃないか。無理に無理を重ね、我慢して我慢して仕事をするんじゃなくて、自分の好きな事を貫こう、それなら辛くはないし、どこまででもやり抜ける。そうだ、自分が好きな事だけをする偏屈な材木屋になろう!
これを書いていて、そういえばその頃が自分にとって価値観が激しく変わった大きな分水嶺であったなと感じています。その後しばらくしてから、このブログも書き始めるようになるのですが、それまでにほぼ背骨が鋼鉄化していましたので、もはや批判や意見も耳に入らず、ひと時もぶれることなくわが道を突き進んでいくことが出来たのです。そんな私にとっての原点にしてバイブル『映画秘宝』の映画野獣たちが選ぶ2013年度ベスト1は、当然『パシフィック・リム』!
久万高原町に来たのには幾つか用事があったのですが、そのひとつが愛媛県産広葉樹の収集。久万から商業目的で出材される材の恐らく99%がスギ・ヒノキであるだろうから、『愛媛の広葉樹』などというと趣味で集めているのかと思われるほど認知されていないのですが、数年前から少しずつでも集めているとそれなりに量も集まってきました。まだ本格的な販売はもう少し先ですが、継続は力。今販売に力を入れているのは、針葉樹は針葉樹でもこちらのモミ(樅)。
およそ2年ほど前にこの地で手に入れたモミの木がそろそろ出番を迎えようとしています。先日もある現場でテーブルとして旅立っていきましたし、今また店舗のカウンターとしても候補に上がっています。2年ほど前に続けざまに数件モミの原木が出たけど購入しないかという話が出て、その時にまとめて仕入れしておりましたが、弊社の倉庫での2年の天然乾燥を経て、使い時が来ています。珍しく原木買いしましたので、節のあるものから無節までさまざま。
見た目が色白なので、その素性も素直だと思われているモミですが、実はかなりの暴れ者!乾燥工程で信じられないぐらい反ったり暴れるものも沢山あります。更に乾燥すると堅く締まって、見た目の印象とは別人に変貌するのです。あまりに堅すぎることから、まずキリで揉まないと釘も立たない事から、「揉む」が「揉み」→「モミ」になったという説もあるぐらいですから、その堅さもかなりのもの!モミは、スギやヒノキのような赤身がなく全体的に美白の白身。
その白い肌に赤い節がポツポツと現われてくる感じです。育った環境によって白肌がややくすんでいたり多少の差はあれど、材としてはほとんど地域差を感じない木のひとつだと思っています。無節や小さな節の板は人気があって嫁ぎ先も選べるのですが、大きな節が幾つもあって、しかもそれが芯割れ(芯の中心から放射状に割れている)したり、肝心の板目部分に大きな割れが出ていたりしていると、ちょっと嫁ぎ先に苦労しそうです。でもこういう材の方が愛おしく感じてしまうのですが・・・
無節のモミは木目も整っている気性良しですので、施工後の姿も想像に難くないのですが、大節や大きな割れがある材はその部分をカットしたり意匠的な工夫が必要になるので、御色直しされた姿を考えるのが愉しみでもあります。枚数的にはかなりの量を確保しているものの、すべてのモミが手元から離れていってしまっても「語るネタ」が無くなり寂しいもの。かといいていつまでも売れ残ってしまっても困りもの。『ほどほどに樅の木は残ってくれる』のが理想なのですが・・・。
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