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そうでなければ首狩り族の船の山登りに付き合ったりはしないでしょう。キンスキーとヘルツォーク自身も愛される狂人だったのかもしれません。キンスキーが91年に没後も、ヘルツォークは三度密林に向かい、狂気の三部作として『キンスキー、我が最愛の敵』というセルフドキュメンタリー映画を作り上げるのです(これは未見)。『フィツカラルド』も学生時代にビデオで観たのですが、『アギーレ』との2作品で私の中の何かが覚醒しました!今の私の原点がこの2作品にあったといっても過言ではありません。
日本公開時のポスターのコピーは「羽ばたけ、夢・人間」でしたが、作品の中身の壮絶さと比べて随分チープな言葉の選択だなあと当時から違和感を覚えていました。ちなみに『アギーレ/神々の怒り』の公開当時のコピーは、「神に叛き、地に逆らい、アンデスの地にエルドラド(黄金郷)を求めた男よ!」というモノでした。これはこれでいいのですが、綺麗に収まり過ぎていてキンスキーの狂気や妄想にはずっと遠い気がするのです。今の時代なら決して通る事もない企画でしょうが、それを押し切って妄想を実現させた男たちの執念。他人から見れば馬鹿馬鹿しく見えることすらも真剣にやり遂げる事で生まれる感動。歳を経て見直すと、かの時よりも余計に魂が鼓舞され感情移入してしまうのですが、それだけキンスキーやヘルツォークに近づいているという事なのかしら?!
【森のかけら】を作り始めて、道楽、遊びだ、そんなものが売れるはずがないと馬鹿にされ、ブログを毎日更新すると言ったら、出来るはずがないと諌められ(事実最近更新が遅れてはおりますが、日々書いておりますので必ず追いつきます!)、『モザイクボード』を作りたいと補助金を申請したら、意味が分からない、面白さが伝わらないと呆れられ、『森のしるし』を作ったら、ノベルティの事が分かっていないと否定され、彼らに比べれば小さな小さな河ですが、私なりに遡上してきたつもりです。
私なりに考えもあり揺るぎない信念と根拠を持ってやっている事ですが、廻りの常識人から見れば、「小さなキンスキー」のように理解不能な奇行に映るのかもしれません。ずっと昔はどう思われるかにも気を遣っていましたが、母親を亡くしたあたりから随分と気持ちが変わりました。今できる事は誰が何といおうとやっておこう!きっとこの河の上流にはかけらの王国、エルドラドがあるに違いないと!世界で待っている人に「かけら」を伝えよう、かけらで世界制覇するのだ!笑わば笑え、「夢は見続けているかぎりずっと真実なのだ!」
『アギーレ/神々の怒り』は、1972年に西ドイツで作られた映画ですが、諸般の事情(まだベルリンの壁崩壊前ですから)で日本での公開は80年代に入ってからでした。当時でもミニシアターでひっそりと公開されただけでしたので、私がこの映画を観たのはその後ビデオ化されてからの事。学生時代に初めて観た時は、完全にイってしまった男のクレイジーな王国づくり譚ぐらいにしか感じませんでした。私の中の『狂気』もまだ目覚めてはいなかったのです。しかしその萌芽は確実にあったようで・・・
ヘルツォークとキンスキーは密林で味をしめたのか、誇大妄想の舞台として密林が必要だったのかは分かりませんが、その狂気の行軍からおよそ10年後、再び密林へと向かいます。それが、1982年に製作された『フィツカラルド』。今度のジャングルは、南米のアマゾン川。そこに巨大なオペラハウスを建てようとひとりの男が妄想を抱く、そうそれこそ我らがキンスキー!未開の密林を切り開きゴム林を開拓し、オペラ建設の資金にしようという常軌を逸した無謀にして壮大な男の冒険が始まるのです!
今回のキンスキーは、『アギーレ/神々の怒り』とは打って変わって全身を白いスーツでまとい、銃ではなく音楽で相手をなづけていきます。現地人たちにオペラを聞かせてやりたいと望む気のいい大富豪と思ったら大間違い!純粋な狂人は、進路を激流に阻まれたため、巨大な船で山越えを決行するのです!場所はアマゾンの密林、巨大クレーンなどの重機もない中で、現地の首狩り族たちを使い、滑車だけで、人力で巨大な蒸気船が山を登って行くのです!!今ならCGで簡単に描けるでしょうがすべて実写。
その物語同様に映画作りそのものが壮大な奇行です。その馬鹿馬鹿しさ、本気さが私の中に眠れる狂気を目覚めさせました。巨大蒸気船が山を登って行く姿は涙が出てきそうになるほどの素晴らしさ!もはや二度とこんな馬鹿げた映画は作られることがないでしょう。タイトルの『フィツカラルド』とは、キンスキー演じる主人公の名前で、うまく発音出来ない原住民に対してキンスキーがつけた愛称だそうですが、やっていることは狂気の沙汰でしかないのですがが、誰からの愛されるキャラクターでもあります。更に続く・・・
台風や人間関係のトラブル、資金難など次から次へと襲い掛かってくる天災、人災、さまざまな要因で撮影現場が混乱に混乱を極め、その狂気が映画そのものに反映された奇跡の作品、それが『地獄の黙示録』という映画であります。私の大好きな映画監督フランシス・フォード・コッポラが、ゴッドファーザーで稼いだ全財産を注ぎ込み、それでも足らずプロダクションを潰してまで完成させた愛と凶器と執念の作品は、公開後世界中で賛否両論となり歴史に名を残すことになりました。
その『地獄の黙示録』は、カーツ大佐の暗殺指令を受けたウィラード大尉がカンボジアのジャングルを遡っていく話ですが、『アギーレ/神々の怒り』も狂気の河を上流へと遡っていく物語です。16世紀の南米、インカ帝国を滅亡させたスペイン王国はアマゾンの奥地に黄金郷(エルドラド)を築いたとい噂を信じて探検隊が派遣されます。猛暑と不快な環境の中で倒れていく隊員たちの中で一人だけ目を輝かせて生き生きとしてるのがクラウス・キンスキー演じるアギーレなのです。
15歳になる自分の娘を連れて筏に乗ったアギーレはやがて誰の忠告にも耳を貸さなくなり、ジャングルの中で彼の狂気は目覚める!そしてアギーレはエルドラド王の建国を宣言。しかし進めども進めども黄金郷は見つからず、食糧は尽き、人喰い族の襲撃を受け孤立。それでも娘と結婚し、黄金郷を手に入れようとする妄想に突き進むアギーレ、彼は叫ぶ「俺は神だ。怒れる神なのだ〜!」。仲間の死体を載せた筏は更に奥地へと進んでいくという、誇大妄想の男の狂気が描かれています。
もはや演技なのか地なのかも分からなくなるほどの怪演!事実、現場でのキンスキーの異常ぶりも凄まじかったようで、ロケ先でも本物のピストルを持ち歩いていてエキストラたちの小屋に向かって発砲し、エキストラの指先が吹っ飛んだとか、まさにアギーレを演じたキンスキーそのものが『怒れる神』となり現場は恐怖と混沌で支配されたそうですが、そんな中からこのような傑作が生まれるのですからまさに狂気と天才は紙一重。この後更に男たちの誇大妄想はますます膨らんでいくのです・・・
いま、「アギーレ」という名前を聞けば、ほとんどの日本人はサッカー日本代表の監督を務めるハビエル・アギーレ・オナインディア(Javier Aguirre Onaindía)の事を思い浮かべるでしょう。うちの息子もサッカーをやっているのですが、それほどサッカーに詳しくない私は、そのアギーレ監督がどういう経歴の持ち主で、どういう戦術を使い、どれほど優れた指導者なのか分からないのですが、その名前をテレビなどで聞くといつもまったく別の人の顔を思い浮かべるのです。
その人とは、怪優として知られたクラウス・キンスキー(Klaus Kinski) そのひと。かの美人女優ナスターシャ・キンスキー(テス、キャット・ピープルなど)の父親として知られているドイツ生まれの俳優です。なぜこの親からあの美しい娘が生まれるのかというのは疑問はさておき、面妖な風貌から一度見たら二度と忘れられない超個性的俳優は、常軌を逸したような相当癖のあるアクの強い役ばかりを演じ(そういうオファーになるのでしょう)、数々の名作にも出演しました。
端役として画面にチョイ映りするだけでもそのシーンの空気を丸ごと持って行ってしまうほど、素のキャラが映画のキャラに勝ってしまうという稀代の怪優でしたが、残念ながら1991年に亡くなりました。例えるならばドイツ版勝新太郎!普通の社会生活を営むには相当に問題があるのだけれど、こと映画となるととんでもない輝きを放つというタイプ。数年前にナスターシャの異母姉が、父親から繰り返し性的暴行を受けていたことを告白するなど性格もかなり歪んでいたようですが。
そのクラウス・キンスキーが演じた数々の強烈な役柄の中でも彼の代表作と言っていいのが、ニュージャーマンシネマの旗手と言われた(これまた少しいっちゃっている)ヴェルナー・ヘルツォークが監督した『アギーレ/神々の怒り』という映画。1972年公開の映画で、ベルリンの壁が崩壊する前の西ドイツの映画ですので、一般には知られていない作品だと思いますが、映画ファンの間では「もうひとつの地獄の黙示録」として、カルト化された伝説の映画なのであります。明日に続く・・・
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しかし中には、やんごとなきおとなの事情で先に作ってしまわねばならない場合もあり、そういう時はなるべく早くお届け先を探さねばならなくなります。先日、善家君に依頼して製作してもらったブラック・ウォールナットの一本脚の二人掛け用テーブル。弊社にご注文いただく家具の多くが4人~6人掛けの指定で、今まで2人掛けのテーブルというのはほとんど作った事がありませんでした。そこでちょっと時間もあったことなので、木製の1本脚テーブルを作ってみようかという事に。 |
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テーブル単体でもいいのですが、どうせ椅子もいるだろうと思ってセットにしました。完成直後のテーブルと、しばらく展示して多少日焼けしている椅子ですので、同じブラック・ウォールナットでも濃淡差はありますが、細かな事は気にしない心の寛容な方いらしゃいましたら是非ご検討下さい。考えてみたらこの前に調子に乗ってモザイクテーブルも2台ほど作ったばかりでしたので、やはり基本通り『完成品は鮮度いいうちに売る!』を実践しなければならなかった事に気がついたのでした! |
| ※ BWフラミンゴテーブル 850×850×H700㎜+椅子2脚の3点セット【SOLD OUT】 コースター、カップは付いておりません |
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