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本日はシナノキの名前の由来ついて。シナノキは漢字で書くと、「科木」とか「榀木」、「級木」などと表わされますが、名前の語源から考えれば「科木」、「級木」が正しくて、「榀木」は俗字、当て字だという事のようです。かの牧野富太郎博士は著書でシナというのは、結ぶ、縛る、括(くく)るというアイヌ語から来ていると記されていますが、それについては懐疑的に考えられている学者の方も多くいらっしゃいます。
アイヌ民族はシナノキの木の皮で縄や糸を作ったそうで、シナノキは随分と重宝されたようですが、アイヌ語でシナの皮はニペシ(nipesあるいはsi‐nipes)、シナノキの事はニぺニシ(nipes‐si)と呼ばれ、シナの語源と結びつくようなものが見当たらないためです。では語源はどこにあるのか?アイヌ民族に限らず、シナノキ属の樹皮は古くからとり縄や布にも使われてきて、その事が記された『古事記』にそのヒントがあります。
古事記には信濃(現長野県、岐阜県中津川市の一部)を科野と書かれています。縄づくりや布づくりが盛んだったのは信濃あたりなのですが、江戸中期の国学者・賀茂真淵によると、科坂(しなさか)または級坂(しなさか)と呼ばれる段や坂の多い山国を指して科野または級野と言い、それが転じて信濃になったという事ですから、その科野に潤沢にあった木が『科野にある』として科木(しなのき)になった考えられています。
このシナノキ、名前にまつわるエピソードがやたらと多い木で、それは国内に留まりません。シナノキはドイツ語で『リンデンバウム』。英語では『リンデン』または『ライム』。いずれもリン(糸、繊維)からの転移で、国の内外を問わず名前の由来は繊維に基づくものであったということが、シナノキの特徴をよく表しているのだと思います。ところでリンデンバウムは菩提樹と訳されてるのですが、実はそこにも混乱が生じているようです。
ア
イスマンは冷凍室で保管していと細胞が破壊されるので、今でもその保存には細心の注意が払われているそうですが、レントゲンやCTスキャンを使った調査の結果、年齢は35~40歳の男性で、身長160㎝、体重50㎏の健康体であるとされました。また携帯品からも当時の暮らしぶりが類推されたのですが、原始的な弓矢の素材は、当時からその地方で入手しやすかったイチイの木で作られていたそうですから既に木の特性にも精通していたのでしょう。
むしろ手にはいる素材のすべてが自然素材であった時代、現代人よりも木の特性に対する知識は豊富だったと思われます。今でも弓には弾力があるイチイが使われていますから、その適性を見抜く眼力も卓越したものだった思われます。発見された12本の矢のほとんどが未完成であった事から、アイスマンは麓でイチイの木を採集後(イチイは海抜1400m以下に生える)山に登ったものの、急激な気候変動で寒さのために凍死してしまったものと考えられています。
弓の他にもアイスマンは籠を背負っていたのですが、ハシバミの木をU字に曲げて、その両端にカラマツの板を紐でつないで作られていて、この古代リュックサックは現在のそれの原型ともいえるものだそうです。さらに短剣の刃や火打石などを作る時に使う鹿の角を入れるための容器があったのですが、それは軟らかいシナノキの樹皮で作られていました。シナノキは、マントや靴紐にも使われており、太古の昔から繊維分の多い樹皮が重宝された事が伺えます。
さてようやくシナノキに辿り着きましたが、シナノキはシナノキ科の落葉広葉樹で、学名が「ティリア・ヤポニカ」ということから分かるように、北海道から九州及び中国の温帯に広く分布しています。シナノキ属の仲間は世界中で約30種ほどがあり、樹高は15~20mにもなり、姿の良い茂みを作る事から庭園樹や公園樹、街路樹としてよく植えられています。では明日からは本格的にシナノキの木についてのお話。
映画『アイスマン』は、当時はあまりにトンデモナイ内容だっただけにほとんど評価もされることなく黙殺されたのですが、設定はかなり強引ながらもテーマは実に真面目で、個人的には大好きな作品のひとつなのです。当時、「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」、「ラストエンペラー」など超大作に抜擢され一気に大ブレイクしたジョン・ローンが演じたのが、北極の氷河から発見されたアイスマン。実はこれが4000年前のネアンデルタール人で、なんとこれが蘇生するのです?!原始人を扱った映画はいろいろあって、火を求めて旅をする原始人の姿を、一切台詞なしという超リアリズムで描いた『人類創世』というトンデモナイ映画もありましたが、それに比べるとかなりチープ感のある設定だったものの愛すべき作品。
興味のある方は是非DVDをご覧いただきたいですが、まさにその後に世紀の大発見となるアイスマンの出現を予見した映画でもありました。実際のアイスマンはとうにミイラ化しており蘇生することはありませんでしたが、今後もしかしたら映画のように生きたまま氷詰めにされた人間が見つかるかも?!いや既に世界のどこかで氷詰めのアイスマンが発見されているのかもしれません。
なにしろ ロシアでは実際にマンモス復元プロジェクトに取り組んでいて、状態のよいDNAが採取できれば30年以内にはマンモスが復元(クローン化)できるなどと試算しているらしいので、奇想天外な話でもないかもしれません。原油安に苦しむロシアの起死回生の目玉として、マンモスの復元なんて事が起きたりすれば面白いのですが!ちなみに今まで発見されたマンモスの75%はロシア(サハ共和国)国内で発見されていて、立派な「地下資源」なのです。
もしマンモスが蘇ればと想像するだけで巨大生物マニアの私の心は激しく揺さぶられるのです。しかし実際に眠れる地下資源が無理矢理目覚めさせられると、きっと鉄板の観光資源としてリアル・ジュラシックパークみたいな事になる恐れもあって蘇生マンモスにとっては悲劇。少し前なら荒唐無稽な話として一蹴された事でしょうが、もはや夢物語ではないところが恐ろしい。浪漫は映画の中で楽しむぐらいがちょうどいい・・・
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