森のかけら | 大五木材


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そういう経験が後に私を『多樹種偏執性嗜好』へと走らせる布石になったのかもしれません。まあそんな感じでしたので、何か正体のよく分からない硬質でサクラっぽい木はなんでもかんでも『ミズメザクラ』。それが正しいのかどうかすら判断する基準もないし、当時はそれであまり困ることもなかったし、そういうもんなのだと思っていました。その後、橋も整備され県外の大きな市場に仕入れに行くようになって、いかに広葉樹に対する認識がいい加減であったか、その呼び方がどれほど適当であったかを痛感させられるのです。

大五木材における広葉樹の目覚めはそうして起きるのです。ところで、サクラっぽいのはミズメと言っておけば間違いないと教わっただけあって、サクラとミズメはとてもよく似た性質をしています。そういう分類でも問題が生じなかったのが納得できるほど質感も滑らかで、持った時に掌にズシリと響く重さも双璧。ただしミズメは、カバノキと同じカバノキ科で、バラ科のヤマザクラとは別の科です。ミズメ(水目)という名前は、ナタで樹皮を傷つけると、湿布のような匂いがして、透明な水のような油が染み出してくることに由来しています。

このミズメザクラには変わった別名が多くてややこしさに輪をかけているのですが、数ある変名の中でも命名者がこの木に何かの恨みでもあるのではないかと思わされるのが『ヨグソミネバリ』!樹皮を傷つけた際に出る異臭を、こともあろうに夜糞にたとえているのです。漢字で表わすと『夜糞峰榛』。ミネバリは、同じカバノキ科ハンノキ属の『ヤシャブシ(夜叉五倍子』の葉と似ているので、ヤシャブシの別名である『ミネバリ(峰榛』からきています。ミネバリとは、山上に生える榛(ハリノキ)の意味。既にややこしい💦

しかしよりにもよって名前の中に「糞」の字が入れられるなて気の毒としか思えません。地域によっては、同じカバノキ科の『オノレカンバ』の事を『ヨグソミネバリ』と呼ぶこともあります。このあたりの解釈は図鑑や文献によっても結構混乱がみられます。どこに住んでいる著者が書いたかによって判断がまちまちなのかも。愛媛ではミズメをその別名で呼ぶのは聞いたことがありません。図鑑を読むまでそういう別名があることすら知りませんでした。とりあえず【森のかけら】では『ヨグソミネバリ』は『オノオレカンバ』の別名としています続く・・・

 




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