森のかけら | 大五木材


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私が大五木材に入社した30数年前当時は、会社での取り扱い品目のほぼ8割が建築材、残り2割が土木資材という感じでした。家具材とかに手を出すようになったのは、意図してというよりもたまたまそういう依頼があってそれが次第に増えてきたというもので、決して戦略的なものではありませんでした。実家が土木会社を経営していたこともあり土木会社とのご縁もあって、補助桟や丁張板、矢板、杭などの土木資材も取り扱っていましたが、そちらの方は取引先が後継者問題などで廃業される所もあって徐々に取扱量も減少。現在は微々たる量です。

逆に家具材やクラフト向けの材の取扱量が急増しています。その分野だと短尺材や半端なサイズの材でも活用出来るので、昔に建築向けに仕入れておいたが迷走して出口を見失った材でも利用することが可能です。そのお陰で「デッドストック」となりかかっていた材に再び光があたりつつあって、しかもそれが従来の用途とはまったく違う出口だったりすると、嗚呼もしかしてこの木はこの出口に辿り着くまでわざとにうちの倉庫でお眠りあそばれていたのではなかろうか!などと都合のいい解釈に酔いしれて自己弁護に走ることも一度や二度ではない。

本来の出番を待っていたらいつの間にか出遅れてしまってすっかりタイミングを逸してしまった弊社の八女杉の6寸角にも、ようやくその機会が巡ってきました。それは本来の太角としての出番ではなく、想像外のまったく別の用途。まず6寸角は長さを半分ぐらいにカットされて8角形に削られました。写真の両サイがもとの6寸角。真ん中8面体に加工された状態。板ものだといろいろな用途への転用も考えやすいのですが、柱や角材は自社で加工出来ないこともあって自分ではこういう発想はなかなか湧いてきません。

長さが1mぐらいにカットさて8面体に加工され、その両端に数本の深い溝が施されています。八女杉に新たな舞台を用意してくれたのは、すずかけ商会川上陽介。まだこの段階でも何に使うのかよく分かりませんでした。この先に細い鉄の棒が付くんですよと聞いても?よくテレビで製造工程の途中の様子を見て、これは何を作っているんでしょうかというクイズがありますが、そんな感じでなかなか理解できませんでした。正解を聞いても普通の人なら「何それ?それ作ってどうするの?」となるようなものです。

正解は、巨大ドライバー。ネジ回し工具です。持ち手を赤や黄色に塗って、先に鉄棒でも取り付けられれば、なるほどという感じ。彼は以前にも巨大鉛筆を作っていて、巨大工具を少しずつ増やしつつあるので、会社に地下室を作り密かに伝説の巨人・ネフィリムを捕獲して社員として働かせようとしている可能性も否めません。そうであるなら巨人用の定規やペーパーウェイト、ペン立て、栞などなど木で作れるもの沢山あるのでご注文お待ちしております。最終的には巨人用のビッグサイズの家具まで!

 




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