森のかけら | 大五木材


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チーム『森いづる愛媛』の今回の出展ブースのディレクションは盟友・井部健太郎久万造林)。井部君が数年前に各種イベント用に製作した組み立て用のスギのトラス。4コマの間仕切りを外して1つにまとめて開放的なスペースとして、中央にトラスを組み上げました。周囲には構造用のスギやヒノキの柱を使った立体構造物が沢山ありましたが、トラスを使っていたのはうちのチームだけだったと思います。トラスの利点はなにしろ軽いということで、少人数でも簡単に組み立てが出来るという事。設営も30分程度で完成!

といっても最低4人は必要で、大五木材単独チームではその4人すら東京の地には連れて来れません。こういう作業の1つ1つにもチームで出展することのありがたさを痛感します。展示会の最中に、木青連でもお世話になっている東大の有馬先生もお越しになられて,褒めてくださいましたが、もっと接合部の工夫があって簡略化できればなおいいねとさすがのご指摘。組んでみて確かにそこにまだまだ改良の余地はありますが、実際に使ってみてこそ分る問題点。貼り合わせて重量化させない方向での出口として木製トラスにも可能性を肌で感じました。

実際にイベント等で使ったいるので、かなり日焼けしていい感じの風合いになっていますが、『このイベントのためだけに作ったのではなく』て、『今後もずっと使い続けられる』という点も感じていただきたい。イベント終了後にブースの撤収をしている時、大きなパネルが解体され廃棄されようとしている光景を見て、日々この場所で大きなイベントが開催されては終われば大量のベニヤやら木材などが解体・破棄されていく事を考えると複雑な思いにもなりました。そんな感傷をあっという間に押し流すほどに東京の業者は手際がよくてあっという間に撤去されていく・・・。

ところで今回は、CLTが各県のブースでよく見られました。CLTとはCross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルの事。欧州で開発された工法で、大型の公共物件などでの木質化を支える出口として期待されています。愛媛ブースでは、CLTの遊具を展示していましたが、建築分野でのCLTについては私はほとんど興味も関心もありません。量で語られる木の世界観は私にはあまりにも遠すぎて、良い悪いは別にして生き物としての木の匂いが感じられなくて苦手・・・。続く




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