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昨日、『七木の制』の話を書きましたが、こういう風に藩が伐採を厳しく管理して制度化していたというと、すぐに『木曽五木(きそごぼく)』の事が思い浮かびます。今更説明するまでもないでしょうが、木曽五木は江戸時代に尾張藩によって伐採制限された留山制度のことで、その5種はヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ、サワラのいずれも常緑の針葉樹。『木一本、首一つ』と言われるほどに厳格な政策でしたが、更にクリ、マツ、カラマツ、ケヤキ、トチ、カツラにも保護指定されました。 |
菱櫓の中に入ると、そこで使われた木材の種類が明示されていましたが、主に使用されたのはヒノキ、能登ヒバ、マツ、スギ、米ヒバ(イエローシーダー)。さすが国産材だけではこれだけのボリュームを支えるだけのサイズと品質の木を揃えるのは難しかったようで、外材も含まれていましたが、それでもその7割は地元の石川県産材でまかなわれたということですから、能登の森の木材供給力恐れ入るばかり!能登の鳳至木材(ふげし)さんもこの建物には相当な木材を収められたとの事でした。 |
長い回廊の床板には広幅の一枚板の『能登ヒバ』がこれでもかというほどに使われていましたが、職業柄これを取るのにどれだけ大きなな原木が、とてつもない量で必要だったのかを想像すると、小心者の私としては眩暈がしそうになります。鳳至木材さんはこういう用途での製材に慣れていらっしゃるのでしょうが、それにしてもほとんど無節か、あっても小さな節がある程度の能登ヒバが延々・・・。私が今まで認識していた能登ヒバの概念が根底から覆されました。金沢城の木遣い、次元が違い過ぎる!! |
※補足解説・・・ この模型は総棟梁が作りました。県知事を説得して地元大工が大工仕事をゼネコンから分離発注出来たきっかけになりました。ちなみに当社の青森ひば10石ぐらい使いました。〔株式会社ムラモト 村本 喜義社長〕
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