森のかけら | 大五木材


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今日の午後、ユリイカさんが来社されました。嘘みたいな話ですが、たまたま事務所でユリイカさんのイベントの話をしていたら、その直後に本人から電話があり、今から来ますと!物凄いタイミングです、何か不思議な『縁』を感じずにはいられません。ブラック・ウォールナットなどの材料を仕入れに来られていたのですが、ちょうどイベントに展示する作品が車中にあったので拝見させていただきました。

 

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何か分かるでしょうか?丸く加工した木の器の上にコケが盛られています。愛媛県西予市在住の苔玉アーティスト「苔久」さんとユリイカさんのコラボ作品です。

普段はコケを丸めたコケ玉を作られていますが、今回のイベントのために、ユリイカさんが器を作り、その中にコケを盛っていただいたということです。可愛いというよりは、ワビ・サビの渋い趣きがあります。ちなみに器は、【ダグラス・ファー】つまりベイマツを丸くえぐって作られています。まるで『コケ盆栽』、『コケ鉢』、小さな器の中に1つの世界が凝縮されています。もっと大きな作品もあり、数種類のコケを組み合わせて、ジオラマのような雰囲気があります。見た目以上に相当に手が込んでいて、素人目にも熟練の技とセンスが伺えます。器のベイマツも経年変化と水に湿って、いい味が出ています!

 

 

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もう少しアップで見てみると・・・星の形が見えるでしょうか?この小さな器に文字通り、小宇宙が存在しています。光線の当たり具合で、上下のコケの色が違って見えますが同じ作品です。実に小さな小さな『星』ですが、【クヌギの星】を見る思いです。

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20090603e38080e383a6e383aae382a4e382ab屋久杉などの老木になると、全身にコケをまとい多くの命を育んでいますが、伐採されて製品となった木材製品にとってはあまり歓迎すべきものではありません。しかし、所変われば品変わるとはまさにこういうことでしょう。見事な木とコケのコラボです。私にはコケについての知識がありませんので、興味のある方はユリイカさんのブログをご覧いただいて、是非イベントにも足を運んでみてください。『コケとカッティングボード』展 6月7日~7月30日まで。場所は、ユリイカさんの工房・愛媛県新居浜市大永山17
カッティングボードはいろんな形のイチョウということですが、これもいいですね~。こういう不定形のナチュラルな形に惹かれますね!ユリイカさんはとても独創的な作品を作られていて、このほかにもいろいろと面白い作品を作って各地で展示会などもされています。今度一緒にコラボで作品を作る約束をさせていただきました。突然の訪問でしたが、不思議な縁を感じずにはいられません。これは必ずいい方向に進んでいく気がします。展示会の盛会を祈念しております!




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