森のかけら | 大五木材


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6月になっても四国ではほとんど雨が降りません。このままでは夜間断水も現実味を帯びてきました。子供達の通う小学校でも、水不足の影響で水泳の授業が中止になったようでガッカリしていました。松山市にとって水不足は長年の課題で、毎年この時期には取り上げられる一種の「風物詩」のようなものですが、今年はかなり深刻な状況です。今週末頃から多少は雨が降るのではと予報が出ていましたので、期待するしかありませんが・・・。人間身勝手なもので、喉もと過ぎれば苦しいことも忘却の彼方に追いやってしまいます。そのうち暑くなったら、水不足の事もすっかり忘れてしまうのでしょうが・・・。

20090524わが故郷の野村町坂石は、小さな町なのにやたらとが多い所で有名です。もともとあった集落が、ダムで埋没するというので、崖を削ったように所に集落ごと移ったので、橋でつないだような形になりました。それで、ダムの水が少なくなった時には、かつての橋が水面から顔を出すので、更に橋が多くなります。この間、帰省してみるとダムはカラカラに渇いて、底が見えているような有様でした。ダム底が乾いて地層のような趣きもありましたが、かなり深刻な状況です・・・こちらの方も心配です、大丈夫かなあ・・・。

かつては、『大工殺すにゃ刃物は要らぬ、雨が三日も降ればいい』とも言われたものですが、建築スタイルの変化や工期の短縮などによって、もはやこの言葉も死語でしょう。私がこの仕事を始めた頃は、まだプレカットというシステムが確率されていませんでしたので、家を建てるのは【棟梁】たる大工さんの仕事でした。個人営業の大工さんが元気だった時代でしたので、仕事をするのも休むのも個人の裁量ひとつで、雨でなくても結構休んでいることも多かったと思います。平日でも、自宅に電話すると、奥さんが出て「釣りに行きました」とかいうこともよくありました。また周囲もそういうことに目くじらを立てることもなかったですし、まあ大工さんというのは普段根をつめているので気疲れもするのでしょうという感じで、大工さんを取り巻く環境も古きよき時代だったのかも知れません。そのかわり現場でも、大工さんは絶大な「権力」も握っていたので、かなり叱られました!

20090608_alfredhitchcock-bc1私は決して、「昔のほうがよかった」的なノスタルジータイプではありません。今と20代の若い頃のどちらがいいかと訊かれたら、「断然、今の方がいい」と即答します。同世代の仲間でこの話をしても、ほぼみんながこの意見です。昔の方がいい、と言い始めたら「意識の後退」だと思っているので、常に今がベストだと思うように心がけています。かのサスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックも、「あなたのベスト作品は?」という記者の質問には必ず、「最新作がベスト」と言い続けていました。ベストでなければ、新作を撮る意味がないというのが理由でしたが、プロフェッショナルの気概を感じます。いつもの事ながら話が脱線しましたが、雨が降らないおかげで仕事ははかどります。しかし畑や田んぼは死活問題ですし、自宅の傍に植えた木々たちも苦しそうです。乾ききった土は、あっという間に水を吸い込んでいきます。何事もほどほど、中庸がよいようですが、なかなかそうはうまくはいかないものです。そろそろ雨乞いも現実味を帯びてきそうです、明日の天気はどっちだ?!




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