森のかけら | 大五木材


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やっぱり、河野甲さん！

categories 6. ひと・人 | datetime 2009/06/06 PM11:46

cam3nuqs以前に皮革作家の河野甲さんの事をアップしましたが、展示会に行った時に買いそびれていた作品集を遅ればせながらやっと購入しました。求龍堂発行の河野甲さん初の作品集『しずかな八月』です。85ページにも及ぶオールカラーの写真集で、意欲的な作品がたっぷり掲載されています。展示会の会場でも販売していたのですが、私としては購入させていただいた『白クジラ』などの小作のペーパーウェイトシリーズの一覧が掲載されていれば即購入したのですが・・・。それが掲載されてなくて悩んで購入を見合わせたのですが、どうしても諦めきれず今になって購入しました。改めてページをめくりましたが、やはり凄いです。とてもこれが【革】だとは信じられません！

 

 

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皮革の事は全くの素人で無知ですが、素材云々よりも一見しただけで、その質感にゾクゾクさせられました！こういうディティールの緻密さは日本人ならではないでしょうか。またそこに惹かれるのも日本人らしさかもしれませんが。木工にしても、言われなければ気がつかないという『控えめさ』が更に作品に深みと品格を与えるのではないでしょうか。一体どこまで手を入れているのだろうか、粗捜しではなく 、作者の執念を見てみたくなってしまいます。

 

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作品集の中に、以前の展示会で実際に見た作品が掲載されていました。直接見るよりも、カメラのファインダーを通して見るほうが余計にシュールに感じます。まるで生きているような質感です。イベントは百貨店の床の上に立っていましたが、草原の中で佇む姿には迫力があり、キャラクターが際立ちます！背中に乗って異国の草原を駆け抜けてみたくなります。くどいですが、映画『砂の惑星／デューン』の世界観を連想せずにはいられません。

 

 

 

 

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20090606-e3839fe382afe383ade382a4e38389efbd93こういう作品もありました。おぉーっ、これはまさしく手塚治虫大先生の隠れた傑作『ミクロイドＳ』その人ではないでしょうか！金色のボディスーツ（？）の曲線の美しさはどうしたことでしょう！格好良すぎます！素晴らしい、たまりません！見飽きません。この作品集を購入してからは何度も何度も眺めていますが、この写真集は2004年に発行されたもので、初期の頃の作品が中心となっています。製作年度は定かではありませんが、かのペーパーウェイトシリーズは最近の作品ではないのでしょうか。作風はかなり違いますが、さぞかし引き出しが広いのだと思います。個人的には、『小さき物』が好きなので、このペーパーウェイトシリーズに心が惹かれるのですが・・・。このペーパーウェイトシリーズの一覧が掲載されて写真集でないかなあ～と切に願うのですが、見てしまえば次々に購入してしまいそうで怖いです。

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大作にはとても手が出ませんので、路線はかなり違いますが、ペーパーウェイトシリーズを少しずつ収集したいと思います。あくまで個人のコレクションですが、ちゃんと収納できる木製のカプセルも作ろうと思っています。いつの日にか、ある程度数が揃った時には、事務所の２階で（自己満足として）、【偉大なるもの造り】の美しさに敬意を払って展示をしたいと思っています。
 
 
 



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