森のかけら | 大五木材


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kitokotobaこの3連休に家族で高知県に出かける予定を組んでおりましたが、雪風の影響で高速道路が閉鎖される心配があり断念。結局、野植物園と言葉展)と阪神二軍キャンプ韓国チームとの練習試合)が露と消えてしまいました。しかし、その代わりに例の『二回・午前十時の映画祭満喫させていただきました。今回は、会場を大街道シネマサンシャインに移しての開催です。大街道商店街の中にあって、本来便利は良いはずなのですが、今や買い物ついでに映画鑑賞というパターンは消滅しつつあります。

 

20110207181905071_0002それは、大人の一般鑑賞料金が1800円という価格設定にも問題があるのではないかと思います。うちのように、大人2人に子ども3人家族で出掛けると通常料金で6600円、ポップコーンにジュースでも買うとほぼ1万円コースになります。更に昔のように途中入場も2本立てもなく、座席指定の総入れ替えですから、価格も含めてもはや時間つぶしの娯楽ではありません。DVDやブルーレイが普及して、ソフトも廉価版が充実してくると、映画館もただ大スクリーンに大音響で映し出すというサービスだけでは生き残ってはいけません。話題の超大作が封切られる時の大行列などを見ると、ある種のイベントのような錯覚を感じるほどです。数字前、新聞で大人の鑑賞料金引き下げの話が出ていましたが、業界もかなり危機感を感じているようです。自分が身を置く木材業界の事はさておいて、他人の業界の事はよく見えるものです。

 

R0024971価格設定の重要性が身につまされるのですが、そもそも木材業界では『ら値段を決めるという習慣が希薄だと感じていました。相場としての価格の変動はあるものの、それは基準価格に対しての振り幅であり、もともとの価格決定権は、実は販売先が握っていて、その振り幅があるに過ぎません。変木や銘木、耳付きの特殊サイズの1枚板などが例外的に、供給先に価格決定権がありますが、その世界はとてもニッチで、それとて絶対必要商品というわけではないので、同等材などでも可であれば、外されてしまう運命です。

R0026187住宅という最終商品を作り上げるためのパーツに過ぎない部材の宿命として、最終商品からの引き算として、価格の値付けがが決まります。木材が住宅資材の部材である以上、この関所は避けては通れなません。自分で価格をつけられる物が『あり、自分で価格をつけられない物が『製品だと思っているので、自社で『商品』を作りたいというのが念願でした。【のかけら、その願いが叶い、独自の値段設定が出来た時は、設定に相当に悩みましたがやはり感慨深いものがありました。

 

画像 134頭をよぎったの言葉が、詩人ポール・ヴァレリーの『ばれてあることの恍惚と不安、ふたつ我にあり。最終製品ではない住宅資材である半製品の段階では、その責任も薄い分、その喜びも相応でした。家具を作るようになって、その責も感動も存分に感じるようになりましたが、【のかけらの完成にとって、その感は極まりました。価格をつけるだけではなく、その価値や意義、定義すらも自分が決めれる世界です。その恍惚と不安で心が打ち震えております。恍惚と不安はコインの裏表の関係にあります。




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