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ボンジョルノ!突然ですが私にとってイタリアといえば、ぺペロンチーニ、ゴルゴンゾーラ、ナポリタンの「食の国」ではなく、我が愛媛のスター・長友佑都選手が移籍して話題のインテルミラノやACミランの「サッカーの国」でもなく、(それはそれで素晴らしい事ですが)やっぱりタララララ~の「愛のテーマ」流れる『ゴッドファーザー』のシチリア島であり、ビスコンティであり、フェリーニであり、マストロヤンニである「映画の国、芸術の国、チネチッタ」なのです。
なぜ突然無謀にイタリアかと言うと、そのアートの都・イタリアに先月末、ひとりの男が松山から旅立った事に由来します。その人の名前は、藤山健!そう、かの「ナテュレ」と「ブルーマーブル」のオーナーにしてプロのカメラマン、そして食のエキスパートであり、『えひめイズム』の食のプロデューサーであり、アートの世界を渡り歩くマルチなお方。先日も、えひめCATVの取材でご一緒させていただいたのですが、その温厚な人柄にして、ハートは煮えたぎるほど熱く、マイクを握ると、その思いがよどみなく飛び出してきます。それでいて沈着冷静、素晴らしいお方です!その藤山さんがイタリアに行くという話を聞いたのは1月の事。この機会を逃してなるものか、それでは是非、【森のかけら】もお供に加えていただけないでしょうかとお願いしたところ、快諾していただき、シンガポールに続いて世界の大舞台へと羽ばたいていったのです。
実は藤山さんのお店「ブルーマーブル」は、先月のJALの機内誌で取り上げられていたのです。最近飛行機を使った出張がめっきり少なくなってしまい、その上乗るのもANA中心なのでまったく気づきませんでした。『喫茶の町 ぬくもり紀行』という形で取り上げられていました。よく観ると、冒頭では梅津寺の「ブエナ・ビスタ」さんの姿も!こちらのオーナー・坂本さんは、店舗改修の際に木材をご購入いただいて以来のお付き合いです。ここのお店は全面オーシャンビュー!あらあらご縁がたくさんつながってます。
イタリアでの藤山さんと【森のかけら】の活躍は、後日たっぷりアップするとして、本日その導入としてどうしても触れておきたかったのが、イタリアにまつわる1本の映画。純粋なアメリカ製作の映画で、イタリアにロケに行った訳でも、イタリアが舞台になるわけでもないのですが、少年期にこの映画をテレビ放送で観た私にとって、この映画に出てくるイタリア人のイメージがトラウマになり、長らくそのイメージが払拭される事はありませんでした。イタリア人はダーティ!ひとりの無垢な少年の心にその思いを植え付けたしまったのですから、この映画罪作りであったかもしれません。それほどまでに少年期の私の記憶に残る傑作でした。その映画のタイトルは『ヤング・ゼネレーション』。この邦題、何とかならんかったものでしょうか・・・。もう少し気の利いた邦題をつけていればもっとヒットしたと思うのですが、モッタイナイ。ちなみに原題の『Breaking Away』は、レースにおける戦術のひとつでもあり、「束縛から自由になる」、「逃げる」などの意味もあるようです。
誰にでもよくある若者の思春期の苦悩と葛藤を縦軸に、自転車レースを絡めた地味な内容の小作ですが、1979年の全米批評協会賞、ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞。更にアカデミー賞でも5部門(作品賞にも!)ノミネートされ、脚本賞を受賞しているのです!監督は、若きピーター・イエーツ。溢れる才気がほとばしっております!当時それほど話題にはなりませんでしたが、私は大好きで、昔からマイ青春映画ベスト5の1本の座は揺るぎません。
この映画は、仲良しの悪友4人組が主役なのですが、その4人というのが、デニス・クエイド、ダニエル・スターン、デニス・クリストファー、ジャッキー・アール・ヘイリー!わお、涙が出るほど懐かしい~我が青春のスター達!皆さんすっかりお歳を召されたようですが。D・クリストファー演じる主人公の青年が凄いイタリアかぶれで、普段からイタリア語の歌を歌い、イタリアの自転車レースチームに憧れているのですが、レースの際にイタリア人チームにひどい仕打ちを受け、憧れは幻滅に変わり、自分がイタリア人だと偽って付き合っていた彼女との仲も終わります。そして彼は男の友情と自転車レースに目覚めていくと、あらすじだけ読むとチープに思えるかもしれませんが、思春期に観た時の爽快な疾走感はいまだ忘れることはありません。ああ、青春とは友情とは、かくも熱く覚めやらぬものなのか・・・。
相当に話が脱線したのは承知のうえで、この『ヤング・ゼネレーション』が、第二回の『午前十時の映画祭』の1本に選ばれたのです。もうDVDは擦り切れるほど観ましたが、やはり大画面で観たい!必ず観に行きます。さあ、イタリアとはかなり薄い繋がりだったのですが、私にしてみればこれがイタリア初体験でしたので、【森のかけら】イタリア進出に際しては触れずにいられませんでした。それでは気を取り直して、藤山さんからイタリアの画像をいただき次第、活躍譚をお送りさせていただきます。それじゃ、チャオ~!
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