森のかけら | 大五木材


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20110717 日常と非日常との結界・額縁の世界①ギャラリーリブ・アートさんで開催中の「風雅」さんの展示会「額の中の物語展」に行って来ました。たまたま私と家内と息子の3人という珍しい組み合わせ。この少し前に、「えひめイズム」でも風雅さんのミニ作品展が開催されていましたが、やはり大きなスペースでしっかり「確認」させていただきたいと、休みを利用して出掛けたのです。風雅さんと出会うまでは、正直「額」に対してそれほど思い入れがあった訳ではありませんでした。四つ半折のチラシなので上部が反転していますが味のあるチラシです。

 

20110717 日常と非日常との結界・額縁の世界②申し訳ないのですが、以前は額に対して作品の引き立て役というぐらいの認識しかありませんでした。それが風雅さんと出会ってから、作品という独自の世界と日常を分ける「結界」としての「額縁」に一目置くようになりました。額縁という存在があるからこそ、日常と作品の非日常的な世界に明確な一線が引かれ、世界観が額の中に凝縮されるのだと思います。それでも決して出しゃばらず、邪魔をせず、この素材以外ありえないほどの説得力を持ち、馴染んで作品の一部になりきる「額」のなんと愛しい事か・・・。

 

20110717 日常と非日常との結界・額縁の世界③会場にはさまざまな思いのこもった品が額装され、ちょっとヨソ行きのお化粧をしてもらって勢揃い。何気ない日常の品が、途端にキラキラと輝きを放ち、立派な「作品」に変身しておりました。誰にも心に秘めたる「かの時の物語あり」。かけがえのない大切な思いの一瞬が切り出され、額の中から彼らは雄弁に語りかけてきます。かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど・・・。大好きな石川啄木の詩が脳裏に浮かんできました。そんな額の多くは木で出来ています。

 

20110717 日常と非日常との結界・額縁の世界④改めて、こんな身近なところにも「森の出口」と「アートの入口」があったのだと再認識させられましたが、それが木という素材であるという事を一瞬忘れさせらるくらい、変身ぶりが見事。決して素材が主張しすぎないという控えめさが額の生命線なのかもしれません。一見派手に見える造型の額も、作品が飾られると、渾然一体となって作品の世界観を支える一部に溶け込んでいます。我が【森のかけら100】も、綺麗にお化粧されて、ちょっと緊張した様子ですましておりました。

 

20110717 日常と非日常との結界・額縁の世界⑤作品の下には、作者のメッセージを入れて下さいという事でしたので、ガッツリ書かしていただきました。一緒に行った息子は、何やら訳の分からぬ父の言葉を覗き込み、頭をひねっておりましたが、何か感じるものはあったでしょうか。私自身、小さな頃から絵を描くことが大好きで右手の人差し指には大きなペンだこが出来ていました。誰かに強要されたわけでもなく、自然に毎日画を書くのが楽しみでした。将来は美大とかに行って画の勉強をしてみたいなどと壮大な野望を持っていましたが、己の才能の限界に気付くのに、それほど時間はかかりませんでした。今となっては、毎月の『適材適所』で趣味と実益を兼ねて、自分なりに楽しんでいるので、それで充分満足なのですが、それと別の分野でこうしてギャラリーに飾っていただけるようなものが、自分の中から出てくるとは思ってもみませんでした。息子の小さな腹にも何かイチモツ潜んでいるでしょうか?




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