森のかけら | 大五木材


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20110703 ツリー・オブ・ライフは、樫なのか?①先週少し時間が出来たので久し振りに映画を観に行きました。以前なら子ども達もお付き合いしてくれておりましたが、それぞれ習い事やクラブ活動をするようになりましたので、最近はもっぱら独りで出掛けます。子どもと一緒だといろいろ気を遣う事も多いので、独りが気楽でいいんです・・・強がりとかではないんです、本当に!隣の席の様子も、映画に集中するのに障害になる恐れがあるので、空いてさえいれば、後段最前の右端の一人掛けの席を確保するようにしています。

20110703 ツリー・オブ・ライフは、樫なのか?②そこがいつも空いているのは、「おひとり様」だから・・・。いやいや、映画こそは暗闇の中で光の織りなす芸術を楽しむ究極の孤独の愉しみなのです。それこそが清く正しい映画の鑑賞法なのです。最近何気に辺りを見回せば、同世代とおぼしき方々でそういう信念を貫かれている(?)人をよく見かけます。だからといって、決して声を掛けたり仲良くなったりはしません。そこはそれ、大人の流儀ですから。さて、本当は通好みの「午前十時の映画祭」に行きたいところなのですが、時間の調整がつかず結局「ブラックサンデー」も再び幻と消えてしまったのです・・・。土曜日などは、昔のようにオールナイトで上映していただきたいところなのですが。時間を自由に操る能力がないため、結局セレクトしたのは「スカイライン―征服」と「SUPER8」という2本のSF映画。同じ日に2本観たわけではありませんが、貴重な時間を活かそうとかなり迷ってやっぱりSFに辿りつきます。

 

20110703 ツリー・オブ・ライフは、樫なのか?③次回上映予定の映画のチラシをロビーで貰って帰るのが楽しみなのですが、その中で見つけたのがこちらの「ツリー・オブ・ライフ」。寡作な映像詩人テレンス・マリック監督・脚本、ブラッド・ピット、ショーン・ペン主演の、本年度カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞とか。赤ちゃんの小さな足を見つめるブラピの眼差しアップのチラシです。間違いなく真面目で重厚な人間ドラマになっていることでしょうが、これは期待できます。こういう重たいテーマが無性に観たくなる時があるものです。ところで気になるのは、タイトルテーマの「ツリー」の正体。きっとテーマをシンボライズした意味でのツリーなのでしょうが、職業柄どの樹種なのか?そこが気になります。映画や小説の中で、樹はしばしば「生命の象徴」として描かれます。しかし、ほとんどの場合その名前が明かされること無く、漠然と「樹」として扱われます。製作者も観客もそこまでのこだわりはないのでしょう。

 

20110703 ツリー・オブ・ライフは、樫なのか?④しかし、神々はディティールに宿といいますので、ほとんどの方が気にしていないのは分かりますが、そこは偏屈材木屋としてはこだわりたいところです。山本周五郎氏の小説『樅(もみ)の木は残った』などのように、樹種名が特定出来るケースが稀です。あまり樹種を特定すると、観客が感情移入しにくくなるのかも知れません。漠然とした樹の方が、街路樹に対してでもイメージを膨らませやすいのかもしれません。ディティールの神とも共存するテレンス・マリックの事ですからきっと樹種にもこだわりがあると思って調べたら、モチーフとなる樹は『カシ』とありました。ただ、これって「Oak」を教科書どおりに「樫」と訳した「誤訳」なのでは?舞台設定が1950年代のテキサスという事ですが、「ホワイトオーク」なのでは?まあ、ナラ系の木をザックリ「カシ」と言い表す場合もありますので・・・。こういう映画の愉しみ方があってもいいですね~。映画鑑賞万流!期待して封切を楽しみにしておきます。




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