森のかけら | 大五木材


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20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」①ここ数日スポーツづいていたので、本日は「スポーツと木」のお話。古来より、スポーツの機具としては「木」が独占状態にありました。それぞれの種目においてもっとも適した特性を持つ材を探し出し、磨いたり、削ったり、曲げたり、さまざまな形に加工して使ってきました。それが時代の流れと共に、より精度が高く、より軽量で、より強く、より安価な(これは全てにはあてはまらないでしょうが相対的に)プラスティックや軽金属などの異素材に取って変わられるようになりました。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」②今や、「それら」が木製であったという事は、子供達にとっては遠い昔のおとぎ話のようにすら感じられるかもしれません。しかし、スポーツに限らず、「木」は我々の暮らしのありとあらゆる所で必要不可欠な「絶対素材」として一時代を築いてきたのは間違いないのです。そこでスポーツという分野において、もう一度それぞれの木が器具として輝いていた姿を知っていただくために作ったのが、こちらの『スポーツの5かけら』なのです。「スポーツと木」という切り口で5種類の木をセレクトしてみました。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」③当然、これ以外にも木を使うスポーツは無数にあるのですが、この『5かけら』シリーズは、なるべく多くの木にスポットを当てるという目的もありますので(その事を意識しないとサクラとかクスノキなんて何度でも登場してしまいます)、そういう大人の事情はお察し下さい。そこで、国内外取り合わせて選んだのが「イスノキ」、「ヒッコリー」、「トネリコ」、「ミズメザクラ」、「ハードメープル」の5種。ハードメープルは、先日のボーリング大会の時に触れましたが、ボーリング場バスケットボールのコートの床材に使われています

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」③後の4種は少しマイナーではありますが、トネリコ野球のバットの素材。今はタモ、メープルが主流となっていますが、その昔はトネリコが多く使われていたそうです。伐採量の問題で、今や幻のバットの木となってしまったようですが・・・。ヒッコリーはご存知の方が意外に多かったのですが、こちらも昔のスキー板の素材。粘りがあり衝撃にも強いヒッコリーは、スキー板としてうってつけの材であったようです。今は人工樹脂などにその座をう奪われてしまったようですが。他にもビリヤードのキューとしても人気が高いようです。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」④後の2つは、なかなかマニアックで知る人ぞ知る世界かもしれませんが、水目桜は別名「梓(あずさ」の名前が示す通り、弓の素材。私の家内が学生の頃に弓道部に所属していたので、今でも定期的に愛媛大学の弓道部から部誌が届けられていますが、その誌名が『梓弓』でした。でも意外に弓道をされていても、梓が木の名前だとは知らないという方も多いようです。こちらも弾力としなりがあって選ばれたのだと思いますが、引くのに相当力を要するとされる強弓(ごうきゅう)に使われた事が名前の由来ともされているようです。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」⑤最後のイスノキは、南方特に鹿児島県などに多いようで、以前に鹿児島に旅行に行った時にもよく見かけました。ウバメガシアベマキなどと並んで日本最重量の一角を占める非常に重たい木でもあります。重くて硬い特徴を活かして利用されているのが木刀。材を持った私の感覚では、やはりこのイスノキこそが日本最重量の称号がふさわしいと思います。木刀の木としてはビワ有名ですが【森のかけら】に含まれませんので・・・。真夏のスポーツはくれぐれも熱中症にご用心ですが、たまにはその素材にも思いを馳せてみられてはいかがでしょうか。




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